2024年5月2日

『言葉からの自由』三島邦彦・著 vol.6470

【書くための心構えと視点】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883355934

Amazonで書評や商品コピーを書いていた頃から、コピーライターの方の本に影響を受けています。

クロード・C・ホプキンス、ジョン・ケープルズ、「現代広告の父」と呼ばれたデイヴィッド・オグルヴィ、日本人だと眞木準さん、谷山雅計さん、山本高史さんなどなど…。

『広告マーケティング21の原則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479811216X

『ザ・コピーライティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478004536

『ある広告人の告白』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212033

『ひとつ上のプレゼン。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844320807

『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』
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『案本』
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歴代の広告コピーをまとめた本なども、随分と読んだ気がします。

人間は、お金よりも大事なものを守るために稼ぎ、消費する生き物だと思っていますが、だとすると、コピーの仕事は、そのお金よりも大切な「何か」を表現すること。

そういう意味でコピーの書き手には、商品知識以上に人間に対する洞察、人生に対する洞察が求められるのだと思います。

本日ご紹介する一冊は、Netflix「全裸監督シーズン2」の「上を見ろ、星がある。下を見ろ、俺がいる。」、本田技研工業「きょう、だれかを、うれしくできた?」などのコピーを手掛けた、三島邦彦さんによる一冊。

コピーライターが書く前にどんなことを考えているのか、どう考えて言葉をつづっているのか、その手法と思考、視点が手に入る一冊です。

良いコピーを考えるための手順や過去のコピー事例以外は、ほぼ抽象的な心構えですが、これがなんとも言えずいい。

真剣に言葉に取り組んでいる方なら、きっと良い創作のヒントが見つかるはずです。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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「価値を感じる言葉」がコピーであり、「価値を感じる言葉」を書くのがコピーライター

僕は何かを書く時に、何かを思い出している。大事なことを思い出そうとしている。楽しかったこと、うれしかったこと、愛を感じたこと。それだけでなく、悔しさや怒りや悲しみも含めた、人生の大事なことを思い出している。

人はどんな言葉に価値を感じるのだろうか。言葉が人に与えられるものの本質。それは、変化への期待なのではないかと思う

コピーライターは、言葉を書く。でも、言葉を書く前にやっていることがある。それは、その対象のよい面を見るということ

詐欺的なものを別にすれば、企業も商品もどこかに善なるものを持っている。その善なるものを見つけて、言葉の形にする

新しい何かを付け加えるのではなく、埋もれていたものを掘り起こすこと。きっとそこにコピーはある

未来よりも本来を

未来を語る言葉をつくる時、過去や現在とのつながりにおいて考えること

100年後の人々のことを考えるのであれば、100年前から伝わるものを知るべき

すべてを説明できるわけではない。でもいい。なんだかいい。という状態はありうる

言葉はボールに似ている。(中略)人と人の間にある時にこそボールは意味がある

素晴らしい広告は、その企業や商品を超えて、より大きな何かを広告している

仕事を山にたとえるならば、一番いいのは、誰も入ったことがない山に入ること。自分だけの狩場を持つこと

12歳までの言葉で書く

美しさは引き算

おもしろさは掛け算

語尾は人格を決める。アングルを決める

同じことを感じて、違うことを考える

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コンペやプレゼンなど、広告業界ならではの話もありますが、基本的には、言葉に携わる人すべてに当てはまる内容です。

著者が読んできた本や刺激を受けた人物の紹介もあり、さらに学びたい人には、これらも参照することをおすすめします。

ぜひ、読んでみてください。

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『言葉からの自由』三島邦彦・著 宣伝会議

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◆目次◆

はじめに
第1章 言葉を考える
第2章 言葉を書く
第3章 言葉を読む
第4章 そして言葉を考える
おわりに

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