2024年5月30日

『理想のパートナーと出会う方法』ローガン・ウリー・著 寺田早紀・訳 vol.6488

【ハーバード×Google式】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309300359

本日ご紹介する一冊は、ハーバード大学で心理学を専攻した後、Googleの行動科学チーム「Irrational Lab(非合理実験室)」を運営、後に行動科学者からデートコーチに転身した、ローガン・ウリーさんによる注目の一冊。

著者は、行動科学の花形であり、ベストセラー『予想通りに不合理』の著者、ダン・アリエリーとチームを組んで人間行動を研究していたというバックグラウンドがあり、その知見を転用して、恋愛や結婚のアドバイスをしています。

『予想通りに不合理』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150503915

本書は、そんな著者が書いた、『理想のパートナーと出会う方法』。

恋愛・結婚の本なのですが、読めばビジネスパーソンにとって無視できない行動科学の知見が披露されていることに驚くと思います。

ご存知の通り、現在は世界的に少子化が進んでいますが、その主な原因は、「未婚化や晩婚化の進展」にあります。

成婚した方は、なんだかんだ言って産んでいますし、生涯独身が快適という方は、それはそれでいい。

問題なのは、結婚したいのにできなくて、X(旧Twitter)で愚痴を言いまくっている人でしょう。

個人的にも見ていて不愉快なので、片をつけるために、本書を紹介します(笑)。

本書を読めば、結婚というものがじつは意思決定の問題であり、昨今は情報化によって、決断自体が難しくなっているのだということがよくわかります。

「投資に見送り三振はない」と言われますが、結婚でこれをやっていると、取り返しがつかなくなることがあります。

本書では、科学的に正しいことがわかっている意思決定の方法を指南し、「決断できない」病から読者を解放します。

後半は、デートコーチを生業とする著者からのアドバイスで、実際に結婚・恋愛で悩んでいる人は、読むと参考になると思います。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

—————————-

私たちのくだす決断は、最善ではないことがよくある

スワースモア大学の名誉教授、バリー・シュワルツによると、人間は選択権を切望する一方で、選択肢が多すぎると幸福感が減り、自分の決断に対して疑いが増します。選択のパラドックス(Paradox of Choice)と呼ばれる現象です

ロマンス志向型は、恋愛に対して、非現実的な期待を寄せています。完璧志向型は、パートナーに対して、非現実的な期待をもっています。尻込み型は、自分自身に対して、非現実的な期待を課しています。

恋愛に関して言うと、心理学者のレネ・フラニウクが、人間は二つのタイプに分かれると指摘しています。一つは、恋愛成就は正しい相手を見つけることにかかっていると信じる「ソウルメイト信仰」をもつタイプ。もう一つは、努力を注ぐことが恋愛の秘訣だと信じる「解決型マインドセット」をもつタイプです

ロマンス志向型は将来のパートナーの外見に確固たる自信をもつあまり、そのイメージに合わない人には、出会ってもチャンスを与えません

解決型マインドセットをもつ人は、恋愛には努力が必要であり、愛とは勝手にやってくるものではなく、行動の結果であると信じています。かれらは恋愛につまずいたとき、あきらめるのではなく、二人の関係を元に戻すのに必要な行動を起こすので、関係を長続きさせます

サティスファイサーはよい決断をできるだけでなく、その決断に満足する傾向がある

この問題に関しては、数学的に正しい答えがあります。候補者の三七パーセントと面接し、そこでいったん停止して、その最初のグループの中から最高の人物を特定します。その人物が重要な基準値となります。そして残りの面接で、その基準値の人物を超す候補者が現れたらすぐに採用を決めるのです

パートナー探しの期間が一八歳から四〇歳までだとすると、三七パーセントルールでは二六・一歳が観察から躍動への転換点となる(『Algorithms to Live By』)

私たちは本能的に、不可逆な決断よりも、変更可能な決断を好みますが、長い目で見るとこの柔軟性が幸福度を下げることがよくあります

性格が似ている夫婦ほど、その関係に満足していない

—————————-

本書が広まると、X(旧Twitter)の愚痴の2割くらいはなくなるはずですので(笑)、みなさん悩んでいるお知り合いがいたら、ぜひ本書のメソッドを教えてあげてください。

もちろん、実際に悩んでいる方は、ぜひ読むことをおすすめします。

———————————————–

『理想のパートナーと出会う方法』ローガン・ウリー・著 寺田早紀・訳 河出書房新社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309300359

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0D2NRZGCH

———————————————–
◆目次◆

著者まえがき
はじめに
PART1 準備体操
1 なぜ、付き合うことがいまだかつてなく難しいのか
2 三つの恋愛傾向
3 ディズニー映画の欺瞞
4 「完璧」は「すてき」の宿敵
5 とにかくデートへ出かけよう
6 愛着スタイルを知る
7 パーティのパートナーでなく、人生の伴侶を探す
PART2 さあ、外の世界へ
8 あなたの「好み」は間違いだらけ
9 リアルで出会う
10 デートは就職面接ではない
11 恋の火花にご用心
12 二度目のデートへ
PART3 真剣な愛を求めて
13 流されずに、決める
14 「ズルズル」と「バッサリ」をやめる
15 別れのプランを立てる
16 別れを「損失」ではなく「利益」と捉え直す
17 結婚を決める前にすべきこと
18 インテンショナル・ラブ
謝辞
書き込みシートと参考文献URL

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー