2024年5月1日

『「老害の人」にならないコツ』平松類・著 vol.6469

【老害にならない秘訣とは?】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『老人の取扱説明書』の著者、平松類さんによる注目の新刊。

『老人の取扱説明書』
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内館牧子さんの『老害の人』をオマージュしたタイトル、鈴木おさむさんの話題作『仕事の辞め方』を踏まえた内容、それに医師である著者の知見・専門知識が加えられています。

『老害の人』
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『仕事の辞め方』
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なぜ人は老害になるのか、人は歳を取るとどう衰え、知らず知らずのうちに老害になるのか、どうすればそれを防げるのか。

自身、老害にならないために、また上司や家族が老害になっても困らないために、ぜひ読んでおきたい内容です。

なぜ歳を取ると自慢話が多くなるのか、やる気がなくなるのか、騙されやすくなるのか、味付けが濃くなるのか、体臭がきつくなるのか、その理由が丁寧に解説されています。

どうすれば老害やハラスメントを防げるのか、どうやって若い人と付き合えばいいのか、自己を律する方法や処世術についても書かれており、転ばぬ先の杖として有効です。

有効視野が狭くなると、思考の視野まで狭くなる、という指摘は、気をつけないとと思いました。

仕事ができる人や「先生」と呼ばれる人ほど気をつけないといけないらしいですから、該当する方は、ぜひ読んでみてください。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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人間は加齢によって記憶力が低下していきます。50代から始まり、60~70代でピークを迎えるのが一般的なパターン

若いころから対人トラブルをよく起こしてきた人は、老害になりやすい

「老害」と呼ばれるのは女性よりも男性のほうが圧倒的に多い

現役時代に「先生」と呼ばれる職業に就いていた人は、若い世代からも同世代からも、老害扱いされやすい

どなたにも、得意分野と不得意分野があります。にもかかわらず、「自分はたいていのことは知っている」となりがち

高齢になるとやる気が出なくなる理由として次に挙げられるのは、「やらなければいけない」という社会的プレッシャーが減ること

やる気を出して何か利益を生む状況をつくりだしたとしても、一生のうちに得られる利益の総量が若い人たちよりも少なくなる

幸福を呼ぶためのコツは「変化への適応」の積み重ね

「自分は若くて有能だ」と思っている自己肯定感の高い人のほうが長生きで、「自分なんか価値がない」とネガティブにとらえている人のほうが早く死ぬ

有効視野が狭くなると、実際の視野だけでなく「思考の視野」までもが狭くなり、俯瞰してものごとをとらえたり、判断したりといったことが難しくなってくる

有効視野は、緊張していると狭くなり、リラックスしていると広くなる

有効視野が広がれば、思考が柔軟になる

認知機能を向上させる「回想法」というトレーニング

人間の味覚は、60代から変わってきて、味付けの好みが次第に濃くなる

70代で半分近く、80代以上では70%以上の人が難聴になる

人間は50代になると手に持っている物の感覚が弱まり、70代からその傾向が顕著になります。すると、物を落としやすくなるのです

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老害の恐ろしいところは、「知らないうちになってしまう」こと。

自覚症状がないのであれば、感覚を信じず、客観的に「淡々と」対策を立てることが良いと思われます。

ぜひ読んで、「老害の人」にならないようにしましょう。

若いからといって油断は禁物です。

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『「老害の人」にならないコツ』平松類・著 アスコム

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◆目次◆

はじめに
第1章 こうして人は「老害」になっていく
第2章 「老害」の何が悪いのか
第3章 「老害」にならないために必要なこととは
第4章 家族の壁 こういう人が家庭内で問題を起こす
第5章 仲間の壁 何が友人や知人との距離を遠くするのか
第6章 社会の壁 あなたの生きづらさを加速させるもの
あとがき
参考文献

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