2023年4月17日

『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』荒木俊哉・訳 vol.6218

【言語化のコツ】
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本日ご紹介する一冊は、電通のコピーライターで、世界三大広告賞のうちCannes LionsとThe One Showでダブル受賞したという著者が、「言語化力」を身に付けるコツを指南した一冊。

人前で話す時や誰かに尋ねられた時、「うまく言葉にできない」という人は多いと思いますが、そんな人でも「パッと言葉にできる」人になるためのシンプルなトレーニング方法を解説しています。

そのシンプルなトレーニング方法とは、<頭に思いついたことをA4一枚の「メモ」に次々と書いていくだけの非常にシンプルなトレーニング>。

これを1日3枚、1枚2分で書くだけで、年1095枚の大量の言語ストックができる、という非常にありがたいメソッドです。

著者が言うように、<コミュニケーションは「何を言うか」と「どう言うか」に分かれる>わけですが、圧倒的に重要なのは、「何を言うか」。

本書で紹介されているメモ術は、この「何を言うか」の質を高めるためのトレーニングであり、すべてのビジネスパーソンに役立つと思います。

本書のCHAPTER3では、このメモの書き方を6つのステップで紹介しており、ここで言語化力から説得力ある表現法までをカバーしています。

さらにCHAPTER4では、「実践編」と称して、さまざまなお題を出し、書き込み例を示しながら、言語化、思考を深めるプロセスを紹介しています。

ここまでである程度できるようになった方は、CHAPTER5でさらに言語化力をアップするヒントを学ぶといいでしょう。

「質問されると答えられるんだけど」という方は、明らかに言語化力に問題がある。

自分で言語化できる人になるために、本書のトレーニングは、ぜひ学んでおくといいでしょう。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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言葉が人に刺さるかは、「何を言うか」で決まる

人は無意識に「多くのことを感じている」

感じていることはあるのに、その解像度が低すぎて自分でも気がついていない

「とりあえず書いてみる」という行為こそが、実はどんな人でも言語化力を身に付けることができる、非常に大切なトレーニング

(1)「思い」のほとんどは頭の中で言語化されていない
(2)頭の中にあるほんの一部の「言葉」を、まずは書き出してみる
(3)書き出された「言葉」がトリガーとなり、「無意識の思い」が言語化される
(4)言語化された「無意識の思い」をさらに書き出す
(5)追加で書き出された「言葉」が再度トリガーとなる
(6)「思い」が言葉の状態で大量にストックされる

「瞬時に言葉にできる」状態とは、この「無意識の言語化」のストックがたくさんある状態

瞬時に言語化できるようになる「メモの書き方」
(1)A4コピー用紙を「縦に」使用する
(2)一番上に「問い」を大きく書いて四角で囲む
(3)メモを2分割して「思考」と「理由」に分ける
(4)まずは「思い浮かんだこと」を一行書いてみる
(5)一行書いたことを深掘りする「芋づる式言語化思考法」
(6)「思考」の最終行から「理由」を書き出す

さらに「言葉の解像度」を高める
(1)「同じ問い」や「言語化した思い」をさらに深掘りする
(2)同じ問いに「別角度で」取り組む
(3)あえて「反対意見」を考える

さらに言語化力を磨くコツは「経験を思い出す」こと

相手に何かを伝えるときは「たくさん言っても伝わらない」という意識を常に持つことがとても大事

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頭に思いついたことをA4一枚の「メモ」に次々と書いていくだけのシンプルなトレーニングですが、1日に3枚、計6分取り組むだけで年1095枚の言語ストックができる。

あとは続けられるかどうかですね(笑)。

講演や執筆で食べて行きたい人はもちろん、言語化力を高めたいすべてのビジネスパーソンにおすすめの一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』荒木俊哉・訳 SBクリエイティブ

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

はじめに
CHAPTER1 人は「伝え方」より「言語化力」で評価される
CHAPTER2 どうしたら「言語化」できるようになるのか?
CHAPTER3 瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング
CHAPTER4 瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング(実践編)
CHAPTER5 もっと「言語化」できるようになる方法(発展編)
おわりに
巻末特典 メモの「問い」の例500

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