【「彼ごはん」のSHIORIさんがビジネス書？】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093115184

本日ご紹介する一冊は、大ベストセラー『作ってあげたい彼ごはん』シリーズをはじめ、レシピ本の累計が400万部を突破している、SHIORIさんの本。

※参考：『作ってあげたい彼ごはん』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796660038

なんと今回は初のビジネス書ということで、著者がどういうことを考えてコンテンツ作りやブランディング、集客をしてきたか、その考え方がわかる一冊です。

今だから書けますが、じつはこんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』の大ヒットも、SHIORIさんの成功に一部、ヒントを得ています。

※参考：『人生がときめく片づけの魔法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131206

そう、それまで主婦のものだったものを、若い独身女性、働く女性に向けた、という点です。

本書では、22歳でベストセラーを生み、現在はインスタグラムで16.5万フォロワー、YouTubeで10万フォロワー、オンライン料理教室に約１万人の生徒を持つSHIORIさんが、そのビジネスの秘訣を公開。

コンテンツ作りにおける新しさと王道のベストバランス、お客様への向き合い方、起業家マインド…。

担当編集者が異常に熱心なので、つい優先して読みましたが、いや正直、ここまで引き込まれるとは思ってもみませんでした。

この方は、料理家を名乗っていますが、本質はエプロンを付けた起業家ですね。

詰まるところ、起業はマインドが９割だと思いますが、本書は起業家が行動を起こすために何が必要か、どんな態度で商品作りや集客に臨むべきなのか、その詳細が書かれた本です。

特に女性起業家、社会活動家には刺さる内容だと思うので、ぜひ読むことをおすすめします。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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「おいしい」は足るを知るということ。おいしいものを食べて気持ちがほっと安らぐのは、どこか遠くに求め続けている幸せが「今、目の前にちゃんとある」ということを心が認識して安心するがゆえ

ひたすら前だけを向いて突き進んでいると気が付けないこともあります。横を見て、後ろを見て、「落とし物はないかな？」と考えてみる。時にはそんな慎重さや優しさが、誰かを救うこともあります

世の中には好きを極めている人が数えきれないほどいます。好きなことで収入を得て自立するためには、知識や経験のストックはあるに越したことはなく、緻密な分析力や絶え間なく思考し続けることも欠かせません。井の中の蛙にならないよう「自分の好きレベルをもっと深められる余地があるかも…」という疑いを持つことから始め、次にやることは「好きを徹底的に得意にする努力」です

どんなジャンルでも、みんなができないことをやれるからこそプロになれる

誰だって失敗は怖いもの。それでもリスクを恐れていたら新しい文化や価値感は生まれません

息の長い仕事を目指すには、本当に必要としてくれる人に向けた「役立つ商品（コンテンツ）」×「想いを込めた集客」が堅実です

人生をかけて挑む最高の商品（コンテンツ）ができたなら、それを届け切らなくちゃ意味がない

私が大切にしてきたのは、時代の先読みを意識することではなく、時代に逆行してでも流行に左右されない普遍的な価値を追求するということ

例えば、デビュー作の『作ってあげたい彼ごはん』で紹介した料理はほとんどが定番料理です。初めて料理を作る女の子が、食べ慣れた定番料理なら「あの味が作れた！」という達成感を得て自信がつく

みんなの暮らしの中に“ふつう”として溶け込んでいながら、少しの“あたらしい”を感じられると、その安心感から人はチャレンジしやすくなります

人からしてもらえる当たり前はない

損得だけで物事をジャッジするのは本来の大事な目的をも見失ってしまいかねません

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はっきり言って、女性で起業したい方は全員読むべき。

そう言っても過言ではないほど、ビジネスの本質を突いた本でした。

小難しい話は一切ないけれども、コンテンツ作り、集客の本質を書いた本ということで、著者や編集者にとっても、一読の価値があると思います。

ベストセラーを出し、さまざまな批判や苦労も乗り越えた今の著者だからこそ書けた、成熟の一冊だと思います。

なぜ、あれほどまでに担当編集がプッシュしていたのか、その理由がわかりました。

ぜひ、読んでみてください。

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『おいしい仕事術』SHIORI・著　小学館

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◆目次◆

PART1　仕事の作り方編
PART2　準備編
PART3　コンテンツ作り編
PART4　コミュニケーション編
PART5　チーム作り編
PART6　マインド編
PART7　これからの働き方編