【累計受講者100万人】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0BW28MK62
本日ご紹介する一冊は、ゴールドラットジャパンのCEOであり、『全体最適の問題解決入門』などの著書がある岸良裕司さんが、自社から出した小冊子。
※参考:『全体最適の問題解決入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478102880
累計受講者100万人が絶賛したという、「問い」の技術をレクチャーしたもので、シンプルながら役立つ内容です。
冒頭に、名著『ザ・ゴール』の著者、エリヤフ・M・ゴールドラット博士のこんな言葉が紹介されています。
<学ぶことの最大の障害は答えを教えることではないか? それは、自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまうからである>
※参考:『ザ・ゴール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420408
以前、パリ郊外のジベルニーにある、「モネの家」を訪れた際、フランス人の教師が小学生を引率して、いろいろと質問をしていたのですが、その教師は生徒に質問を投げかけ、最後まで答えを言うことはありませんでした。
代わりに彼は、次々とモネが生きた時代の「前提」を提示し、さらに生徒に答えさせる。生徒が良い解答に至った時、初めて微笑むといった具合でした。
本書には、著者がさまざまな企業を指導してわかった、良い「問い」の条件と、ブレークスルーを生む問いの立て方が書かれています。
伝統的なアリとキリギリスの寓話を引きながら、「冬にも食べ物が採れるようにするにはどうしたらいいのか?」と言う「問い」を立て、続いてこう述べています。
<変えられるのは「行動」だけではない。「前提」だって変えることができる。>
ルールを押し付けられがちな日本人にはなかなかできない、前提壊しの手法が書かれていて、じつに勉強になります。
AIに負けない人材になるには、「問い」の力が必要不可欠。
本書はその「問い」の力を身につけるのに、役立つ一冊です。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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学ぶことの最大の障害は答えを教えることではないか? それは、自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまうからである。(エリヤフ・M・ゴールドラット博士)
「冬にも食べ物が採れるようにするにはどうしたらいいのか?」変えられるのは「行動」だけではない。「前提」だって変えることができる。世の中のみんなが「冬は食べ物が採れない」と信じているなかで、冬にも食べ物が採れるようにしたら、既成概念を変えるブレークスルーといえるのではないだろうか
世の中で信じられている「前提」を鵜呑みにしても、ブレークスルーは生まれない
誤った問いからは良い答えは見つからない
問題解決につながらない。それどころか問題解決から遠ざかる問いは「悪い問い」である
メリットを考えることが「希望」をつくる
問題を正確に定義する3つの問い
・現状を聞くための質問
「望ましくない現象は何ですか?」
・目標を聞くための質問
「望ましい現象は何ですか?」
・問題を定義するための質問
(「望ましくない現象」と「望ましい現象」を読み上げて)「このギャップが問題ですよね?」
「なぜうまくいかなかったんだろう」という問いには「目標」が欠けている。失敗した現状から、「どういう状態になったらいいんだろう?」と考えて「目標」を設定しなければ、問題は解決しない
60秒黙ることで人が育つ
良い解決策に欠かせない2つの条件
・目標を達成すること
・重大な副作用が起きないこと
懸念事項を前もって言ってくれる人は抵抗勢力ではない。応援勢力なのだ
仮説には論理がある。「前提」「行動」「結果」「理由」のセットで仮説を立てれば、自然科学と同じレベルの再現性のある科学理論も可能となるのだ
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わずか142ページ。
薄くてシンプルな内容ですが、問題解決が上手く行く「問い」とは何か、その本質を見事に言い当てています。
会社やクライアントの問題解決に役立つのはもちろんですが、わが子を問題解決力のある人間に育てるためにも、使えそうな一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『いまあなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ。』岸良裕司・著 Goldratt Japan
<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆
Prologue ブレークスルーを生む「問いの力」
Chapter1 悪い問い
Chapter2 良い問い
Chapter3 正解をつくる
Chapter4 成長し続けられる目標設定
Epilogue 訓練すれば誰でも天才になれる
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