【「話し方」以前の大事なスキル】
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本日ご紹介する一冊は、元マッキンゼーのコンサルタントであり、30万部突破のベストセラー『ゼロ秒思考』の著者、赤羽雄二さんによるビジネス書。
※参考:『ゼロ秒思考』
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「話し方」と銘打ってはいますが、中身はどちらかというと、人や組織を動かすための考え方を示したものです。
昔、とある経営者の本(評判が悪くなってしまったので、「とある」としておきます)に、「コミュニケーションの目的は人を動かすこと」と書いてありました。
逆に言えば、いかに話し方が上手でも、相手が動いてくれなければ、コミュニケーションは失敗だということです。
本書では、百戦錬磨のコンサルタントが、組織を動かすための「1.仕込み」「2.仕切り」「3.仕上げ」の技術を指南。
話す前に「仕込んで」おくべきこと、共感で相手を動かす「仕切り」のコミュニケーション術、取引やプロジェクトを成功させるための「仕上げ」の秘訣が書かれており、「威勢よくプレゼンするけれどいつも失敗に終わる」「最初は前向きだったのに、なぜか話が流れてしまう」「取引がまとまらない」といった悩みを持つ人に、おすすめの内容です。
法人営業やコンサルタント、研修講師、社内プロジェクトのリーダーなどは、読んでおくと役立つ一冊だと思います。
なるほど、ここまでやれば多少話し方がぎこちなくても、ビジネスがまとまりますね。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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きちんと説明するには、どういう場合も理由を3つ言うこと、大きめの声で伸びやかに話すこと、語尾をあいまいにせずに言い切ることなどが必要
一方的に話すのではなく、まず相手の悩みや要望をしっかり聞くことが大切
大事なのは、こちらの主張とその根拠を淡々と、しかし思いを込めて伝えることです。相手の話を聞き、質問があれば聞き、相手からの質問にも誠意を持って答えると、必ず前に進みます
全体観を持つとは、今自分が関心を持っていることに関して、全体が見えていて、前提条件、参加者、彼らの間での利害関係を把握していて、どこをどう押せば望む結果になるのかがわかるということ
さらにに注意すべきは、1人がその気になっているということが気にいらなくて、もう1人がそっぽを向いてしまう、ということが結構起きやすい、という点です。1人が合意してくれそうだからといってあまり喜びを表に出さず、抑制した姿勢でもう1人に納得してもらうことが大切です
フォローとは、相手が動かざるをえない状況をつくっていくこと
説得力は、伝えたいこと・お願いしたいことが相手にとってどのくらい大切に感じられるか、自分の私心のない思いがどのくらい強いかによって高まります
質問には、質問で返してはいけない
苦労したミーティングの結果、相手が合意してくれた場合、過剰に喜ばないことが大切です。喜びすぎると、「してやられたのでは」「何か不利な条件を飲まされたのでは」という印象を与えかねない
内容以上に、誠意を伝える
決して言い負かさない
1対多の場合は、味方になる人を見つける
相手先の企業、経営者、主要製品、技術などに関して情報を検索し、重要なキーワードはGoogleアラートに登録して常に見ておく
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若い頃、本書に書いてあることがわからず、何度もプレゼンが空振りに終わったことがありますが、今なら本書の3つのスキルの大切さがよくわかります。
本書を参考に、事前準備し、相手の話に耳を傾け、きちんとフォローすれば、きっとプレゼンやプロジェクトの成功確率は上がるはずです。
ぜひ読んでみてください。
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『マッキンゼー式人を動かす話し方』
赤羽雄二・著 クロスメディア・パブリッシング
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◆目次◆
第1章 最速で人を動かす話し方とは
第2章 「仕込み」話す前に勝負は決まっている
第3章 「仕切り」共感で、相手を動かす
第4章 「仕上げ」すべての手段を使ってフォローする
第5章 自分の考えがあるから、心に響く
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