2020年11月17日

『図解ストレス解消大全』堀田秀吾・著 vol.5640

【科学的に実証済みのストレス解消法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815607745

いきなりですが、質問です。

次の6つのうち、怒りを鎮める効果があるのは、どの行動でしょうか?

1.ほかの人と一緒にボート漕ぎをする
2.1人でサンドバッグ叩きをする
3.相手からの反撃ありのパンチミット叩きをする
4.キャッチボールのように相手とボールをやりとりする
5.1人でボート漕ぎをする
6.みんなでボート漕ぎ競争をする

じつはこれ、「5」の「1人でボート漕ぎをする」が正解。興味深いことに、「5」以外のすべての運動は怒りを鎮めることができなかったそうです。

本日ご紹介する一冊は、このように科学的研究で実証されたストレス解消法だけを、100個まとめて紹介した一冊。

著者は、社会言語学、心理言語学、脳科学などのさまざまな学術分野の知見を融合した多角的研究を国内外で展開している堀田秀吾氏。

ベストセラーとなった、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』などの著書(共著)で知られる方です。

※参考:『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371495/

気分が良くなる方法から、怒りを鎮める方法、生産性を上げる方法まで、さまざまな方法をまとめてくれていて、じつに勉強になります。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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理化学研究所の木村らの研究によれば、過去の記憶を思い出す頻度が増えると、記憶障害を引き起こす可能性が指摘されています

「もしストレスが溜まってカロリーの高い甘いものを食べたい!(if)」と気持ちが傾いたら、「その場でスクワットを10回しないといけない(then)」と決める。(中略)抗いたい誘惑に直面したときは、クールダウンさせるための台本をあらかじめ用意する──それが「イフゼン・プランニング」です

ポイントとなるのが、“背筋が伸びる”ように空を見上げることです。姿勢をよくするだけで、ストレスホルモンが減少し、ストレスに対する抵抗力を高めることができる

約5156人を対象に、騒音と肥満の関係性を統計的に調べたところ、空港、鉄道、大きな幹線道路などの近くに住む人は、相対的に体脂肪の量が大きかった

気分が沈んでいるときにヘンテコな動きをすると楽しい気持ちになるというサンフランシスコ州立大学のペパーらの研究があります。(中略)ヘンテコな動きのチームは元気度が大幅に向上していた

「自身の行動を言葉にして、自問自答する」だけで、衝動的に選びやすい選択肢を誤って選ぶ確率が下がった

イリノイ大学アーバナシャンペイン校のセネイらの研究でも、「やるぞ!」と気合を入れるより、「やれるかな?」と自問して始めたほうが良い結果を残すことが示唆されています

三人称にして思い出しているあいだは、つらかったり苦しかったりした経験を思い出す際に関係する感情を司る脳の領域の活動が、一人称に比べると少ないことがわかりました

あらかじめ左手を力いっぱい握って、右前頭部を活性化させておくことにより、怒りの感情が起きにくくなる

家族や恋人とはSNSでつながらない

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独り言が正しい意思決定に役立つと聞いて、独り言派としては嬉しい限り(笑)。

企画としては、どこかで見たような本ですが、内容はとてもわかりやすいですね。

研究内容や出処がきちんと書いてあるのも、親切だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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『図解ストレス解消大全』堀田秀吾・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

CHAPTER1 【朝】1日の不安・心配をとり除く科学的な方法
CHAPTER2 【仕事中・AM】仕事のスタートダッシュを測る科学的な方法
CHAPTER3 【お昼休み】モチベーションを充電する科学的な方法
CHAPTER4 【仕事中・PM】集中力をとり戻す科学的な方法
CHAPTER5 【人間関係】他人の攻撃を防御する科学的な方法
CHAPTER6 【夜】1日のストレスをとり除く科学的な方法
CHAPTER7 【休日】癒しと活力を与える科学的な方法

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