2018年2月19日

『重ね地図でわかる東京・首都圏未来予想図』 別冊宝島編集部・著 vol.4961

【首都圏開発の最新情報】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800281512

本日ご紹介する一冊は、東京オリンピック後の東京が概観できる、東京再開発の最新情報。

重ね地図を使って、未来の東京がどうなるのか、Before/Afterがはっきり見える、そんな内容となっています。

これまでにも、東京オリンピックに伴う首都圏開発の情報は流してきましたが、本書を読むと、かなり具体的なところが見えてきます。

先日、仲良くしていた不動産屋が千駄ヶ谷4丁目にビルを買ったというので、なぜかと思っていたのですが、本書を読むと、どうも千駄ヶ谷駅の再開発により、新宿方面へのアクセスが良くなるのが理由のようですね。(千駄ヶ谷4丁目の価格は上がってきているそうです)

本書には、オリンピックの中心地となる「千駄ヶ谷~原宿~渋谷エリア」に加え、「東京~大手町~新橋~神田~銀座エリア」、「品川~田町~浜松町エリア」、「豊洲~晴海~有明~木場~虎ノ門エリア」、「その他 注目エリア」の最新動向がまとめられています。

各施設がどのようになるのか、かなり具体的なところが書かれているので、不動産投資、自宅購入、オフィス移転のヒントはもちろん、商売にも使える内容だと思います。

さっそく、内容をチェックして行きましょう。

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1964年の東京オリンピックでも千駄ヶ谷駅の改良工事が行われており、このときは混雑緩和のための臨時ホーム(全長222m)が設置された。しかし、五輪終了後はほとんど使用されず、昭和天皇の大喪の礼が新宿御苑で営まれた1989年2月を最後に一般利用者の立ち入りが禁止されていた。今回の改良工事では、この臨時ホームを新宿方面の専用ホームに改修・再活用し、2面2線にして多くの乗降客に対応できるようにする

JR原宿駅は山手線が走る1面2線の駅だが、明治神宮の初詣客が乗り降りするための臨時ホーム(3番線ホーム)もある。1940年元日から供用が始まり、例年正月のみ運用されている。今回の工事では、この臨時ホームを外回り(新宿・池袋方面)の専用ホームに変更する

再開発前はオフィスビルが不足し、グーグルやアマゾン、LINEといった大手IT企業が次々と渋谷を離れた。そこで、「渋谷ストリーム」では14階から35階、約1万4000坪のオフィススペースを用意したが、すでにグーグルが一括賃貸することを発表している。他にも、1階から3階には約30店舗の商業施設、9階から13階には客室数が約180室のシティホテル、別棟には最大700人収容のコンサートホールが設けられる

今までの渋谷川は、雨が降ったときを除けばほとんど水が流れていなかった。そこで、下水を高度処理した清流復活水を使って水流を取り戻し、「壁泉」と呼ばれる水泉施設を利用して美しい水辺空間を創出する。川辺には約600mの緑豊かな遊歩道が整備され、代官山方面までのにぎわいを創出する。ちなみに、遊歩道の先にある代官山の手前までの旧東横線線路跡地では、「渋谷代官山Rプロジェクト」という再開発計画も進められている。A棟・B棟の2つの建物が建てられ、保育所や店舗、オフィス、ホテルが入居する予定だ

桜丘口地区は駅に隣接するエリアだが、今までは幹線道路に分断されてアクセスが不便だった。だが歩行者ネットワークの整備で、駅から桜丘口地区までの移動がスムーズになる

「東京ミッドタウン日比谷」の商業フロアは地下1階~地上7階。個性溢れる60もの店舗が並び、うち日本初出店となる店が5店舗、商業施設初出店が15店舗、新業態が22店舗と、斬新なラインナップとなった

2020年には、有明エリアに「マンションの勢力図を塗り替える」といわれている『シティタワーズ東京ベイ』が誕生する。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を機に、住宅街としての成熟度が高まる街、それが“有明”である

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以前、渋谷駅近くの桜丘口地区の物件を検討していたことがあるのですが、まさかこんな開発計画があったとは。

うーん、買っておけば良かった。

いろんなエリアの情報が入っていますが、特に注目は、急速かつ大規模に変わる渋谷エリアの再開発情報でしょうか。

渋谷駅を最近訪れた人なら、渋谷駅開発のあまりの規模に驚いているはずですが、本書には、その詳細が書かれており、新しくできる施設のダイナミズムが伝わる内容となっています。

高さ230メートル、地上47階建ての渋谷スクランブルスクエアや、グーグルが一括賃貸することが決まっている「渋谷ストリーム」など、これからの渋谷はかなりすごいことになりそうです。

ぜひ、チェックしてみてください。

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『重ね地図でわかる東京・首都圏未来予想図』
別冊宝島編集部・著 宝島社

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◆目次◆

序章 オリンピックに向け東京が急速に変化する
1章 千駄ヶ谷~原宿~渋谷エリア
2章 東京~大手町~新橋~神田~銀座エリア
3章 品川~田町~浜松町エリア
4章 豊洲~晴海~有明~木場~虎ノ門エリア
5章 その他 注目エリア

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