2018年2月2日

『酒好き医師が教える最高の飲み方』葉石かおり・著 浅部伸一・監修 vol.4944

【酒好きなら知っておきたい。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822258939

本日ご紹介するのは、飲み会の多い金曜日に、ぜひ読んでおきたい一冊。

酒ジャーナリスト・エッセイストの葉石かおりさんが、医師、関係者に取材して、正しい酒の飲み方、セルフケアの仕方をまとめた、『酒好き医師が教える最高の飲み方』です。

監修は、自治医科大学附属さいたま医療センターの浅部伸一さんが担当しています。

ジャーナリストが書いているだけあって、見出しはじつにキャッチーです。

・飲み会では“油を使ったもの”を先に食べる
・飲酒後のカラオケ、ふりつけアリが最悪
・休肝日よりアルコールの総量が重要
・ウコンで肝障害に!脂肪肝の人は要注意
・飛行機での飲酒はキケン
・日本酒は酔える化粧水?アミノ酸が肌にいい!

思わず「え?どういうこと?」と思ってしまいますが、本書では、これらの理由とメカニズムが詳しく解説されています。

時折、因果関係が怪しそうなものが含まれていますが、その辺は酒好きが読むならご愛嬌。

お酒のリスクと、それを減らすための飲み方の勉強にはなりました。

さっそく、内容をチェックしてみましょう。

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アルコールが腸に送られれば一気に吸収されます。ですから、いかに胃でのアルコール滞留時間を長くし、小腸へ送る時間を遅くするかが、アルコールの血中濃度を上げない(=酔いを遅くする)カギになるのです

血中アルコール濃度を上げないという観点では、油分を先にとることが理にかなっています。ただし、油といってももちろんそのままではなく、刺身にオリーブオイルをかけた魚介類のカルパッチョ、マヨネーズを使ったポテトサラダなど油を使った前菜向けの料理は多くあります

キャベツを食べるときはなるべく生に近い状態が望ましい

納豆はたんぱく質が豊富なのはもちろん、特有のネバネバ成分が胃粘膜を保護するので、飲み過ぎた翌日に起こりやすい胃の不快感を緩和してくれます

「摂取する水は酒と同量程度」が理想

日本酒のアミノ酸は、「糖尿病をはじめとする生活習慣病全般に効果が期待できる」

健康づくりの要諦は、日本酒1日1~2合

酒好きは脳が小さくなりやすい

飲酒後のカラオケは声帯にとって“最悪な3大リスク”を備えています。まずは、『無理に自分の声よりも高いキーで歌う』こと(中略)次に、『ふりつけしながら歌う』ことです。運動効果が加わると呼吸量が増えるうえに、さらに大声を出して歌うと、乾燥も含めて声帯にダブルのダメージを与えます(中略)そして最後は、『大声で会話する』こと

いつの間にか食べ過ぎるつまみが肥満の“犯人”

ウコンによる薬物性肝障害は全体の24.8%と断トツで高い結果

<飛行機の上>
アルコールを飲んで寝てしまうと低酸素を助長することになり危険

前頭葉が麻痺すると「ここだけの話」をしたくなる

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ビジネスをしていると、どうしても宴席とは無縁ではいられませんが、本書はそんな人に、正しい飲み方を教えてくれます。

飛行機での飲み方(基本的に飲んではいけない)、お酒の割り方、ビール、ウイスキー、ワインの健康上の違いなど、じつに勉強になりました。(ウコンはもともと好きじゃないので、飲まなくて良かったとホッとしています)

ぜひチェックしてみてください。

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『酒好き医師が教える最高の飲み方』葉石かおり・著 浅部伸一・監修 日経BP社

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◆目次◆

第1章 飲む人全員に知ってもらいたい“正しい”飲み方
第2章 酒に負けないためのセルフケア
第3章 飲んで病気にならないためのルール
第4章 検証! 酒にまつわる「なぜ? ホント?」
第5章 最新科学で分かった「酒と病気」
第6章 飲んでよかった! 酒の健康パワー
第7章 絶対NG! “危険な”飲み方

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