【『地頭力を鍛える』著者による、AI時代に勝てる思考法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478100977
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『地頭力を鍛える』の著者、細谷功さんが、AI時代を生き抜くための「考える」スキルを説いた一冊。
※参考:『地頭力を鍛える』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555986/
「AIに負けない」系の本はたくさん出ていてちょっと食傷気味だったのですが、本書は考える仕事をする人間にとって、ヒントに満ちた内容でした。
・AIは「目的を考える」ことはできない
・人間がやるべきことは問題発見の分野
・思考力の世界では、知らないことが強みになる
・「専門家バイアス」から抜け出すこと
土井も来年で出版業界に携わって20年。いわゆる専門家になったわけですが、それだけに経験から来るバイアスには気をつけなければいけません。
本書には、どうすれば素人のような目線で考えられるか、どうすれば他者が見つけていないチャンスを見つけられるか、そのためのヒントが書かれています。
さっそく、気になった言葉をチェックしてみましょう。
———————————————–
たとえば、ビジネスにおいて「売上を上げろ」という課題を与えても、一見問題として明確に思えても、取りうる手段の可能性を明確に定義できるものではないので、現状では「変数が多すぎる」(あるいはどこまでが変数でどこからが変数でないかが曖昧な)ために、AIにとっては飛躍的に難易度が高い問題となります
「川上の世界では、こうすべきだ」「川下の世界では、こうすべきだ」というメッセージは往々にして正反対になります
知識は基本的に過去のこと、対する思考というのは「これからどうなるか?」という未来に向かって、わからないことに思いを及ぼす場面が圧倒的に多くなります
「トビウオ」型人材
・様々な世界に飛翔する
・時にすべてをリセットする
・方向性を変える
・「忘れる」ことが強み
・時に「重力」に逆らう
考えるとは「すぐにネットを見ない」こと
世の常識を破る人は、常に「素人」
考えるとは「専門家バイアス」から抜け出すこと
常に仮説を立てている人は、
「今ある情報だけでできることは……」
「今ある時間だけでできることは……」
「今ある予算だけでできることは……」
「今ある人手だけでできることは……」
という言い方をします
考えるとは「空気を読まない」こと
考えるとは「戦わなくて済ませる」こと
考えるとは「裏をかく」こと
川上における「考える」とは「変数を見つける」ことであって「与えられた変数を最適化する」ことではない
考えるとは「見えないもの」を意識すること
考えるとは「経験の限界を知る」こと
———————————————–
昨日紹介した、『2022年、「働き方」はこうなる』に、40代で学び直すことの重要性を指摘した箇所がありましたが、本書は、経験豊富なビジネスパーソンが新たな視点を得るためのヒント、自分に見えていない開拓分野を見つけるためのヒントが書かれています。
※参考:『2022年、「働き方」はこうなる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569836984/
ぜひ、チェックしてみてください。
———————————————–
『考える練習帳』細谷功・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478100977/
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B076477JGW/
<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2i84fcB
———————————————–
◆目次◆
第1章 「考える」と、何かいいことがあるの?
第2章 「気づき」=無知の知で勝負が決まる
第3章 知識重視の価値観から脱却する
第4章 「考える力」を起動させるための工夫
第5章 考えるとは「見えないものをつなげる」こと
第6章 考えるとは「まとめて扱う」こと
第7章 「考える」ことの使用上の注意
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。