2017年9月12日

『マイクロソフト伝説マネジャーの世界No.1プレゼン術』 澤円・著 vol.4801

【世界No.1】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101299

本日の一冊は、全世界約10万人のマイクロソフト社員のなかから成績トップに選出され、エンジニアとしては異例の「Chairman’s Award」を受賞した著者が、そのプレゼンテクニックを披露した一冊。

著者が主張する「プレゼン3つのゴール」を実現するには、どう表現すれば良いのか、具体的なテクニックを紹介しています。

◆プレゼン3つのゴール
1.聴いた人がハッピーになる
2.聴いた人から行動(決断)を引き出す
3.聴いた内容を他人に言いふらしたくなる

<「相手から引き出したい行動」は明確になっているか?>
<聞く人が「自分事」として受け止めてくれるような話をする
(一般論に終始しない)>
など、心構えに始まり、プレゼンの具体的なフレーズまで、人を動かすプレゼンのためのすべてが凝縮して書かれています。

数字を独り歩きさせる技術などは、さっそく使ってみたいと思いました。

それでは、気になった部分をチェックしてみましょう。

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ある商品の営業をしている人のプレゼンというのは「商品の価値」を伝えるためにやっているのではなく、相手にとっての「ハッピーな未来」を伝えることが重要であり、相手から行動を引き出すことを目指しています

優れたプレゼンには「心に残る核」が含まれている

ITプロ向けのプレゼンでは「クリエイト トゥモロー」という核で話を展開しました。日々、縁の下の力持ちとして仕事をしているIT担当の人たちに「あなたたちは明日を作る仕事をしているんだ」というマインドを持って欲しかったからです。それが私が「持ち帰って欲しい核」だったのです

「簡単に」を「少ないステップで……」「ワンクリックで……」「この画面だけで……」などの表現に置き換えるだけで、より「簡単さ」が伝わりやすくなるはず

最大のコツは「あるあるを集めて、否定する」

インタビューによって「生の声」を集める

97% 200日
まず九七%というのは、何かしらのサイバー攻撃によって「侵入されている企業」のパーセンテージです。九七%の企業がすでに侵入されているって、すごい数字だと思いませんか。みなさん、安心してください。みなさんの会社もすでに侵入されていますから。こう言うと会場がどっとウケます。やはり九七%という具体的な数字にかなりのインパクトがあるわけです。
もう一つの二〇〇日というのは、サイバー攻撃が始まってから発覚するまでの平均日数。つまり「会社のネットワークがハッキングされた!」「たいへんなことになった!」と社内で大騒ぎになる二〇〇日前には、すでに攻撃がはじまっているということです。
というわけで、世の中には二種類の企業が存在します。一つは「すでにハッキングされている企業」。そしてもう一つは「ハッキングされていることに気づいていない企業」です。これは私が勝手に言っているのではなく、FBIの長官がそう言ってるんですよ

聴衆は「意外性のある数字」が大好き

「共感型ストーリー」と「脅迫型ストーリー」の両方を盛り込む

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後半では、プレゼン本番の心構えや「パワポの便利機能」、発声法まで、丁寧に書かれており、まさにプレゼンターのための一冊。

著者がマイクロソフトの方なので、IT系の新商品プレゼン、ソリューションの提案にはバッチリ使える内容です。

ぜひチェックしてみてください。

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『マイクロソフト伝説マネジャーの世界No.1プレゼン術』
澤円・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

第1章 なぜ、私はプレゼンで世界トップになれたのか?
第2章 すべてのプレゼンは「ビジョン作り」から始まる
第3章 1人歩きするプレゼンの「核」のつくり方
第4章 構成・ストーリーを作るために知っておくべき「基礎の基礎」
第5章 聴き手の興味が飛躍的にアップする「構成&スライド作り」
第6章 ここで差がつく「話し方」の極意

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