【この企業は買いか?売りか?】
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本日ご紹介する一冊は、伸びる会社/衰退する会社の法則をまとめ、話題となったベストセラー『スリッパの法則』の最新版とも言える一冊。
著者は、「ひふみ投信」で知られる、レオス・キャピタルワークス代表取締役社長兼最高投資責任者の藤野英人氏です。
最新の企業名やビジネストレンドを折り込みつつ、普遍的な伸びる会社/衰退する会社の法則を紹介しており、今回も興味深く読める内容となっています。
・「決めゼリフ」のある社長のほうが事業の成功率が高い
・質問すると怒り出す社長の会社は、経営状態が悪化している
・お茶を飲み干す社長の会社は、株価が上がる
・社内でスリッパに履き替える会社に投資しても儲からない
など、見出しだけを見れば、週刊誌のノリ。しかしながら、その根拠を見れば、さすがカリスマファンドマネジャーと唸らされる内容です。
新たに加筆されたミニコラムでは、日頃著者がフェイスブックなどで発言し、たくさんの「いいね!」をもらった投稿が掲載されています。
さっそく、内容をチェックしてみましょう。
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“サラリーマン社長”の会社は成長が期待できない
企業経営において重要なのは「目線の長さ」
社長の保有株比率が高い会社のほうが株価が上昇する
過去の苦労話ばかりする社長の会社は成長が止まる
社長のコンプレックスは株価上昇の原動力になることが多い
コンプレックス解消で経営者の闘争心が消えることも
成功している経営者を見ると、実はネガティブ・シンキングの人が少なくありません
大成功している社長は例外なく「ケチ」で「メモ魔」で「細かい」
創業社長は口ぶりが偉そうだったり強面で口うるさかったりするタイプでも、こうした「後片付け」を自分でやる人が多い
自社サイトの社長挨拶の主語が「私・私たち」の会社は伸びる
SNSで有名人との会食の写真ばかり載せる経営者に注意
“ダメ社長”が心を入れ替えたときは投資の大チャンス
社長の自伝を本人がプレゼントしてきたら、その会社は伸びない
豪奢な新社屋に入居した会社はその時点が業績や株価のピーク
立派な社屋は「ぶら下がり社員」を増やすだけ
腫れているのにカサ立てにカサがいっぱいある会社は成長しない
会議室の時計が5分以上ズレている会社に投資してはいけない
女性社員を「ウチの女のコ」と呼ぶ会社は人材活用の意識が低い
決算説明会の資料が急にわかりやすくなった会社は買い
何事業もあるのにセグメント情報の開示が少ない企業は、株価が上がらない
ニュースリリースなどで頻繁に情報を出している企業、中でも「事業提携」や「新商品・サービス」の話題が多く、まだ実際にはスタートしていない案件を「今後開始する予定」としてどんどん発表しているところには注意
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投資家が読めば、今後伸びる会社/衰退する会社を見極めるポイントになりますし、経営者が読めば、良い戒めとなる内容です。
いつの時代も、伸びるもの/衰退するものには理由があります。
ぜひ読んで、時代そして企業を見極める参考になさってください。
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『投資レジェンドが教える ヤバい会社』藤野英人・著 日本経済新聞出版社
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◆目次◆
第1章 会社の性格は社長で決まる!
第2章 ブラック企業はこう見抜け!
第3章 社内結婚が多い会社は儲かっている!
第4章 産卵後に死んでしまうサケでなく、メンドリを探せ!
第5章 会社を見分ける3つの基準
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