【「英語でしゃべらナイト」松本氏の意欲作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478069638
今日ご紹介する一冊は、ひさびさに話し方ジャンルの「当たり」本。
NHK「英語でしゃべらナイト」などでおなじみの元NHKアナウンサー、松本和也さんによる注目の一冊です。
著者が本書で書いたのは、「上手な話し方」ではなくて、「聞いている人が心地いい話し方」。
著者の言葉を借りると、聞いている人にとって心地いい話し方には、
次の3つが大事。
1.「聞いていて理解しやすい」こと
2.「聞いていてストレスなく耳に入ってくる」こと
3.「聞いている人が話している人との距離を近く感じる」こと
本書には、この3つを実現するための話し方のコツが書かれているのですが、これがじつに実践的なのです。
「情報は小分けにして伝える」
「説明はざっくり→しっかり」
「述部はできるだけ早く言う」
など、これまでの話し方本とは一味違う具体性があり、人前で講演する機会のある方には、もってこいの内容です。
また、著者がインタビューしたというサックスプレイヤーのケニー
・Gさんのエピソードは感動的でした。
さっそく、内容をチェックしてみましょう。
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一つの文章には一つの情報にとどめる
説明はざっくり→しっかり
ひきつける話し方は「びっくり→しっかり」法で
「これは目標を達成するための集まりではありません。(え、どういうこと?)皆さんの実力からすれば目標達成は当然。その前祝いをするためです!」
述部はできるだけ早く言う
「私イライラしているんです。昨日彼女がカラオケで歌った曲が思い出せなくて」
強調しておきたいキーワードなどは、「体言止め(名詞止め)」を使うと印象に残りやすい場合があります
声を出すイメージは、相手に向かってボールを軽く投げるように
相手がだんだん離れていくにつれ、どう話したらいいでしょう。相手にメッセージがちゃんと届くように、「体をゆったりと使って=ゆったりと息を吸って」、「相手に届くような方向で=少し顔を上向きにして」、小手先ではなくしっかり話すようにするのです
スピードは、重要なところではゆっくり話すのはもちろん、これまでのおさらいや逆にスピーディーな論理展開を強調したい場合は、たたみかけるような速いスピードにしたほうが効果的
「ここまでの話はわかっていただけましたか?」と問いかけてみる
難しい話、長い話、インパクトのある話のあとは2度深呼吸する
聞き手に近づいて話す
「あいさつ程度なら日本語を話せるというミュージシャンは多いですよね。どうしてケニーさんはそこまでしっかり日本語で伝えようとなさるのですか?」と質問しました。するとケニーさんはにっこりしてこたえました。
「音楽の力は偉大で、国や民族、文化が違っても通じ合えるパワーを持っている。しかし、人と人を隔てる見えない様々な壁があるのも事実だ。この壁を乗り越えていってこそより深いコミュニケーションができる。私が日本語を話すのは、まず『ことばの壁』を壊して私の音楽を皆さんの心に深く届けたいからだ。ライブでは他にも壁を取り払おうとしているよ。それは、物理的な壁、つまりお客さんとの距離だ。私は、チャンスがあればステージを降りて、皆さんのところまで近づいて演奏するようにしている。こうすることで、皆さんの心により深く私の音楽が届いている感じがするんだよ」
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著者の細やかな気づかいとぬくもりが感じられる話し方ノウハウで、本当に勉強になりました。
ただ一つだけ惜しかったのは、これだけ愛情たっぷりの本だから、当然あとがきがあるだろうと思っていたのに、あとがきなしで終わってしまったこと。
最後の最後でちょっと拍子抜けしたのが残念でした。
でも、この一点を除けば、本当に素晴らしい本です。
ぜひチェックしてみてください。
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『心に届く話し方 65のルール』松本和也・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
第1章 わかりやすい話しことばの作り方のルール8
第2章 聞きやすい声の出し方、話し方のルール13
第3章 相手との距離を縮める会話のルール12
第4章 急な1分間スピーチを乗りきるためのルール7
第5章 結婚式など、まとまったスピーチのルール8
第6章 心を動かすプレゼンテーションのルール17
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