【世代・性別で見た消費動向】
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本日ご紹介する一冊は、約3年ごとに改訂されている、マクロミルブランドデータバンクによる、マーケティングデータ集。
タイトルからわかるように、世代・性別ごとにどんな消費をしているか、どんなブランドを好んで買っているかを明らかにしたもので、世代間のギャップを知るのに役立ちます。
「自分はマーケターじゃないから」という方も、本書を読めば、先輩や後輩がどんな価値観を持っているかがわかり、人間関係が改善すると思います。
読んでみて確信したのは、働く女性の勢力が増してきているということ。
また、若い世代の「他人が羨むようなものを一つでも多く手に入れたいと思う」「商品の評判や口コミをチェックしてから買い物をすることが多い」「良いと思ったものは、思わず他人にも勧めたくなってしまう」という性向が、今後マーケティング上重要であると感じました。
高級ブランドよりも「周りの人とは違うもの」、値ごろ感へのこだわりなど、勉強になる点が多々ありました。
本書では、世代を「20~24歳」「25~29歳」「30~34歳」「35~39歳」「40~44歳」「45~49歳」「50~54歳」「55~59歳」「60~64歳」「65~69歳」「70歳以降」にわけており、かなり細かく分析できるのが特長です。
さっそく、若い世代を中心に(40代以上は何となくわかるので・笑)、気になるポイントをチェックしてみましょう。
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20~24歳(男性)
注目しているブランドはバッグでは「ザ・ノースフェイス」「アウトドアプロダクツ」などアウトドアブランド。今、社会人となる時、靴やバッグはビジネスマンっぽくあることは求められていないのだろう。黒くて四角いバッグを持つ必要を彼らは感じていない
「DMM.com」「Hulu」「dアニメストア」「ニコニコチャンネル」をよく見ている
20~24歳(女性)
「ポルノグラフィティ」「西野カナ」「BUMP OF CHICKEN」などの人気が高い。新しく登場したところでは「ONE OK ROCK」(ワン オクロック)「back number」「AAA(トリプルエー)」が特徴的だ。彼女たちと会話するにはこんなアーティストを知っている必要がある
バッグなら「サマンサタバサ」とその関係ブランドが人気だが、同時に「しまむら」も人気だ。靴でも「しまむら」の人気が高い。値頃感はこの世代にとって圧倒的に重要な要素
健康補助食品を朝ご飯という形で食べている人がけっこういる
25~29歳(男性)
バッグは「オロビアンコ」や「ポール・スミス」でキメる
25~29歳(女性)
年収を見ると、この世代の女性に関しては改善していることがわかる(中略)最終学歴は大学卒以上が51.7%と過半数になっている。まずは仕事を持つ、という人が増えるのは当然だろう
腕時計でもイギリスの海軍の腕時計に着想を得た「ダニエル・ウェリントン」、デンマークの最北端の街をイメージした「スカーゲン」、スポーツのスタイルを意識したロサンゼルスの「ニクソン」。先輩たちの愛する海外有名ブランドは特に欲しくない
30~34歳(女性)
30代前半の女性に人気が高いのはローソン「ウチカフェ フルーツミックススムージー」
35~39歳(男性)
この世代の男性ではっきり特徴的なブランドが「ポール・スミス」と「タケオキクチ」
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「所有ブランドリスト」の項目では、洋服、バッグ、靴、腕時計、ビール、シャンプー・リンス、自動車、国内音楽アーティストなどが紹介されており、カテゴリーがやや大企業寄りですが、中小企業にとっても消費動向を知るヒントになると思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『世代×性別×ブランドで切る!』マクロミル ブランドデータバンク・著
日経デザイン・編集 日経BP社
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◆目次◆
世代編
5年の変化編
市場編
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