【アマゾン元チーフ・サイエンティストが書いた!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163906916
本日ご紹介する一冊は、ジェフ・ベゾスとともに買い物の常識を変えた、元アマゾンのチーフ・サイエンティスト、アンドレアス・ワイガンド氏による注目の一冊。
データによって明らかになった購買者の実態とは何なのか、現在、アマゾンやフェイスブック、ウーバーではどんなテクノロジーが使われていて、どんなデータが収集されているのか、購買に影響を与える要素とは何なのか…。
現在のマーケティングは、「わざわざ」データを集めるのではなく、ユーザーがサービスを使っている間、行動している間に、「自然に」データが集まり、それを巨大データ企業が収集・分析してマーケティングに活かす、もっと言えば自動的に効果的な宣伝がなされる、という仕組みになっています。
本書では、データ企業が何のデータを収集しているのか、重視しているのか、それによってどんな結果が出たのかを明らかにしています。
ユーザーの行動から何を読み解くか、それをどう活かすか。
このデータサイエンティストの「目のつけどころ」「思考法」は、マーケターのみならず、すべてのビジネスパーソンが学んでおく価値があるものです。
なぜターゲットは父親も知らなかった娘の妊娠を予言できたのか?
なぜフェイスブックは100日前から交際を予見できるのか?
なかなか骨の折れる文量ではありますが、知的好奇心を刺激する内容で、一気に読んでしまいました。
さっそく、気になる部分をご紹介しましょう。
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「ソーシャルデータ」とは、あなたに関する情報だ。あなたの動き、行動、関心。それに他者、場所、製品、さらには思想信条とのかかわりについての情報も含まれる
デジタル痕跡の分析によって、われわれの好みが明らかになり、トレンドが把握され、予測が立てられるようになるだろう。そこにはあなたがこれから何を買うか、といった予測まで含まれているはずだ
あなたが食生活や運動メニューのアドバイスを受けるため、医療アプリやサイトでコレステロール値が心配だという情報をシェアしたとしよう。それがあなたに不利なかたちで使われることはないだろうか。健康リスクや食生活のアドバイスが示されてもなお、あなたが揚げ物を食べたりソファでゴロゴロするのをやめなかったら、保険会社があなたに高額な医療費を請求できるような新たな法律ができたらどうか
われわれは一日あたり二〇〇~三〇〇回、自分の携帯電話に触れるという推計もある。ほとんどの人にとって、それは一カ月に恋人や配偶者に触れる回数より多いだろう
類似商品として推奨すべきか判断するうえで最も重要なデータは、二つの商品が一緒に購入あるいは閲覧される頻度だ。顧客が機能が異なる二つの商品を同時に買う傾向が見られれば、二つは補完関係にあると認識される。顧客が一回の買い物中に二つの類似商品をともにクリックするパターンが見られれば、両者は代替品の可能性があるとみなされる
今日では、目的地までの到着時刻を予測するのはおそろしく簡単になった。たいていどの車にもスマホを持った人が乗っており、車の位置がリアルタイムに把握できるようになったからだ
性別、誕生日、郵便番号がわかればアメリカ国民の六三%を特定できる
男性の同性愛者の予測変数として有効だったのは、「MACの化粧品」や「ミュージカル『ウィキッド』」を「いいね!」していることだった
あなたは最近興味を持った友達が投稿した旅先のアルバムを一時間かけてじっくり見るタイプか、それとも妹が投稿した赤ん坊の写真を一分足らずでざっと見て、「いいね!」ボタンを押すタイプだろうか。こうしたデータは、特定の時期のあなたの人間関係の優先順位や強さを示すシグナルだ
フェイスブックは一〇〇日前から交際を予見する
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多くの方が、ユーザーとして「何となく」感じていた巨大データ企業のマーケティングの仕組みが、ことごとく明らかになる本書。
われわれがいつ、どうやってデータを収集されているのか、Airbnb、ウーバー、フェイスブック、アマゾンのサービス上で取るどんな行動が、どう分析されているのか、リアルにわかる内容です。
マーケティングのヒントとして、また今後データエコノミー社会で生きていくための作法として、ぜひ知っておきたい内容です。
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『アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考える』
アンドレアス・ワイガンド・著 文藝春秋
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163906916/
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0744G41NQ/
<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2vDZeOp
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◆目次◆
序章 常識を逆転させたアマゾン
第1章 データの積み重ねが財産になる
第2章 「いいね!」はあなたを映す鏡
第3章 そのつながりが経済を動かす
第4章 一兆個のセンサーがあなたを記録する
第5章 もしフェイスブック・ユーザーが死んだら
第6章 ウーバーのドライバーは悩んでいる
第7章 データエコノミー
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