【今売るためのPR技術】
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インターネット、SNS、YouTubeなどによりメディアが急速に変容している今、どう売ったらいいかわからないという企業は多いと思います。
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『戦略PR』の著者が、初代『戦略PR』、その翌々年に刊行した『新版 戦略PR』の内容を大幅に刷新し、現在の時流に合わせて書き下ろした一冊。
SNSやYouTubeなどで爆発的人気となった商品が、どのように広まっていったのか、有名戦略PR事例の陰に何があったのか、分析と実際を述べた内容です。
「白さ」から「除菌」に価値をシフトさせたP&Gの「アリエール」、ベビーカーのシェアを一気にひっくり返したピジョンの大径タイヤベビーカー「ランフィ」、「年間1兆円のムダ」のメッセージで、日本の経費精算に風穴を空けたコンカーのクラウドサービスなど、興味深い事例がたくさん載っており、読み応えがあります。
嬉しいのは、今時のPRに使える要素を、「おおやけ」の要素、「ばったり」の要素、「おすみつき」の要素、「そもそも」の要素、「しみじみ」の要素、「かけてとく」の要素といったように類型化していること。
これにより、PRの再現性がぐっと高まっています。
どんなことが書かれているのか、さっそく見て行きましょう。
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いま起こっているのは、「買う理由」同士の戦い
「いい◯◯」の社会常識を変える
「スプーン一杯で驚きの白さに。」は、1987年に発売された花王「アタック」の有名なキャッチコピー(昭和生まれなら知らない人はいないだろう)だ。アタックの登場から、日本における「いい洗剤」とは、長い間「白く洗いあがること」だった。(中略)2000年代になって、この常識を一気に引っくり返したのが、P&G「アリエール」だ。アリエールは洗濯洗剤市場に、「除菌」という属性を新たに持ち込んだ
これまで日本で「いいベビーカー」といえば、「軽い」「ファッショナブル」などが主流。後発のピジョンとしては、こうした属性を追随するわけにはいかない。ランフィとの差別化をはかる、新しい属性が求められる。さまざまな要素が検討されたが、最終的にピジョンが注目したのが、ランフィの「大きなタイヤ」だった
段差でつまずいたときにベビーカーにかかる衝撃は、なんと「自動車の急ブレーキの5倍」だということが実証された。さらに、一般的なタイヤ径のベビーカーよりもランフィのほうが、軽い力で段差を乗り越える能力が高いということも裏づけされた
「企業が主語」ばかりではダメで、「第三者話法」を取り入れないといけない
コンカーは、「年間1兆円のムダ」というわかりやすいデータを用意し、日本CFO協会などの第三者と組むことで、まずは社会問題として「いかに日本の経費精算が遅れているか」というパブリシティを最大化させた
SPCAは、野良犬や捨てられた犬をシェルターに保護し里親探しを行っているニュージーランドのNGO団体だ。SPCAには悩みがあった。犬の里親探しがなかなかうまくいかないのだ。そこで調査を行ったところ、ニュージーランドではシェルターに集められた犬=シェルタードッグは汚いし、頭も悪そうと人々に認識され、敬遠されているという結果が出た。(中略)PR会社から提案されたのは、「シェルタードッグの犬が車の運転をしたら、みんなここの犬は賢いと思うんじゃない?」という、かなりクレイジーなアイデアスーパーインフルエンサーひとりの発信よりも、マイクロインフルエンサー複数による投稿のほうが影響力は最大になり、ROIも良い
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著者は、かつて世界3位のPR会社、フライシュマン・ヒラードで働いた方で、それだけに本書の話も視野が広いのが特徴です。
世界的な事例をいくつか紹介しており、かつその事例もきちんと調べて書いている印象があります。
<「商品をつくる」よりも「買う理由をつくる」>
<「いい◯◯」の社会常識を変える>
<「ばったり」の演出>
<マイクロインフルエンサーの時代>
など、今の時代のPRキーワードが満載。
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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『戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則』
本田哲也・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799320580/
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◆目次◆
序 章 社会常識に挑み、「買う理由」をつくる戦略PR
第1章 戦略PRは空気づくり
第2章 人を動かす「社会関心のレシピ」
第3章 これが世界のPRだ
第4章 「おおやけ」の要素ーー「社会性」の担保
社会課題解決をめざす「ソーシャルグッド」の潮流
第5章 「ばったり」の要素ーー「偶然性」の演出
コンテンツが演出する偶発的な「セレンディピティ」
第6章 「おすみつき」の要素ーー「信頼性」の確保
多様化する「インフルエンサー」の影響力
第7章 「そもそも」の要素ーー「普遍性」の視座
「よくぞ言ってくれた」を引き出す本質的な価値転換
第8章 「しみじみ」の要素ーー「当事者性」の醸成
「自分ゴト化」させ感情に訴えるストーリーテリング
第9章 「かけてとく」の要素ーー「機知性」の発揮
PRクリエイティビティの真髄は「とんち」にある
終 章 世界を動かすPR
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