【全員株主】
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本日ご紹介する一冊は、倒産寸前から年商4倍、23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロの経営を実現した株式会社日本レーザー代表取締役社長、近藤宣之さんによるマネジメント論。
日本レーザーは、最先端の研究・産業用レーザーや光学機器などを輸入、販売するレーザー専門商社です。
一見、普通の会社のようですが、じつはMEBO(マネジメント・アンド・エンプロイー・バイアウト/経営陣と従業員が一体となって行うM&A)することにより、55人の社員全員が株主になっているという、非常に珍しい会社です。
元々は一部上場企業の子会社で、社員のモチベーションも低く、不正もまかり通っていた会社でしたが、そんな会社が、マネジメントを変えることにより、大きく生まれ変わりました。
本書では、著者が一体何をしたのか、どう考え、何を実行したら会社が生まれ変わったのか、その具体的な部分が書かれています。
多くの会社が24時間営業断念を余儀なくされる今、「時短」や「ダイバーシティ」は、マネジメントにおいて喫緊の課題となっています。
本書は、そんな時流に乗った、まさに今求められているマネジメントの考え方を説いた一冊。
さっそく、気になる部分をチェックして行きましょう。
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再建がすめば、その実績を手土産にして親会社に戻るつもりでした。1年目に会社が黒字になっても社員の反発が続いたのは、そんな私の気持ちが透けて見えていたからでしょう。(中略)いざというときに戻る場所があっては、社員はついてきません(中略)私は、再建2年目に、3期6年務めた日本電子の取締役を退任することを決め、背水の陣を敷いて日本レーザーに専任することにしたのです
お金も、時間もかけず、社員のモチベーションを高める方法が「2つ」あります。それは、「社長の笑顔」と「社員の声がけ」です
よい報告は笑顔で聞く。トラブルなどの悪い報告は、もっと笑顔で聞く
「笑顔は、社長の仕事」であり、「笑顔は、社長の能力」
「今週の気づき」では、「どのようなトラブルがあったのか」「そのトラブルに対し、どう対処していくのか」を全社員が報告します
「今週の気づき」は、自分が経験したり、見聞きしたりした出来事に対して、評論的にコメントするのではなく、自分の「決意」を表明するものです。「そうしたいと思います」と感想を記したものについては、「したい」ではなく、「そうします」と書き改めるように指示します
私は、人生の喜びは「4つ」あると考えています。
ひとつ目は、「ほかの誰かに必要とされる」こと。
2つ目は、「ほかの誰かを助ける」こと。
3つ目は、「ほかの誰かに感謝される」こと。
4つ目は、「ほかの誰かから愛される」こと。
このうち、最初の3つは、働かないと得られない喜びです。
経営者は「働く喜び(人生の喜び)」を知る雇用者をひとりでも多く増やす責任がある
◆社員が絶対に辞めない「3つ」の条件
(1)「言いたいことが何でも言える明るい風土がある」
(2)「社員が会社から大事にされていると実感している」
(3)「会社は自分のものだという当事者意識を持てる」
・ダブルアサインメント/2人担当制。取引先1社に対して担当者を2人配置する
・マルチタスク/ひとりが複数業務や取引先を担当する
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「ダブルアサインメント」と「ダブルタスク」の導入を始め、ワーキングマザー、高齢者活用のポイントがきちんと書かれています。
終身雇用と時短のハイブリッド。
これは、これからのマネジメントの基本になるかもしれませんね。
ぜひ、チェックしていただきたい一冊です。
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『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』
近藤宣之・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
プロローグ どんな会社も必ず再建できる!
第1章 23年連続黒字は社員のモチベーションが10割!
第2章 10年以上離職率ほぼゼロ! 人が辞めない仕組みはこうつくる
第3章 なぜ、女性を大切にすると利益が上がるのか?
第4章 どん底から運をたぐり寄せるコツ
エピローグ
特別付録 「人を大切にしながら利益を上げる」問答集
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