【急成長を実現する仕組み】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478100950
本日の一冊は、孫正義社長のもとで、秘書およびプロジェクトマネージャーとして活躍した著者が、その仕事術を公開した一冊。
著者は、カーポイント(現・カービュー)、ナスダック・ジャパンの開設、日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)の買収、Yahoo!BBの立ち上げなど、膨大な仕事量をこなしてきた人物ですが、本書では、どんなに仕事量が膨大でも、どんなに経験がなくても、成果を上げ、急成長するための「高速PDCA」の回し方が説かれています。
経験がないからできない、強みがないからできない、という言い訳を蹴散らし、「いますぐ」成功に向かって行動するためのメソッドが書かれています。
著者に言わせると、われわれ凡人が成果を上げられないのは、以下の6つが原因。
1.計画に完璧さを求めること
2.一球入魂主義
3.期限の甘さ
4.数値で設定されていない曖昧なゴール
5.検証の中途半端さ
6.自前主義
本書では、この6つを改め、すぐに成果を出すためのソフトバンク式のやり方が説かれています。
どんな仕事術なのか、さっそく見て行きましょう。
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ソフトバンクは、許容できる範囲のリスクでできるすべてのことを、片っ端からやっている
◆ソフトバンク三原則
1.思いついた計画は、可能な限りすべて同時に実行する
2.1日ごとの目標を決め、結果を毎日チェックして改善する
3.目標も結果も、数字で管理する
失敗する原因は、「これならいける!」の判断基準が過去の経験に基づいているから
部下が上司に従った結果、ダイエーは衰退した
◆失敗を「学習のプロセス」に変えるポイント
1.前もって失敗する可能性を上司に伝えておく
2.失敗しても成功するプランを示す
3.すべて同時に実行する
最初からたった一つの正解を見つけようとするのではなく、ヒットしそうな商品を同時にすべて並べてしまう。そうすることで、何が売れる商品かがおのずと明らかになります。これが高速PDCAです
◆高速PDCAの流れ
1.大きな目標を立てる(週・月単位など)
2.小さな目標を立てる(1日が原則)
3.目標達成に有効な方法をリストアップする
4.期間を決めて、すべての方法を同時に試していく
5.毎日、目標と結果の違いを検証する
6.検証をもとに、毎日改善する
7.一番すぐれた方法を明らかにする
8.一番すぐれた方法を磨き上げる
何もないことを前提にして、「どうすれば必要なものを調達できるか」を考えるべき
◆毎日の目標を定義する流れ
1.仕事をプロセスに分ける
2.「大きな目標へつながる毎日の行動」を見つける
3.目標を達成する「具体的なアクション」を設定する
◆T字勘定
T字の線を引いて「入ってきた数」を左側に、「出ていった数」を右側に書いて、現在手元にあるお金や資産の増減を管理する
◆6:3:1の法則
いちばんいい方法6 次にいい方法3 まったく新しい方法1
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結果にこだわり、決して妥協しない孫社長が、社員にどんな仕事レベルを要求しているか、どんなプロセスで仕事を進めさせているのか、よくわかる内容でした。
サラリーマン騙しの仕事術本と思うことなかれ。
経営幹部が読んでも、反省させられる内容が書かれています。
ぜひ、読んでみてください。
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『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA』
三木雄信・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
序章 なぜ高速PDCAなら超スピードで仕事が片づくのか?
第1章 高速PDCAを動かす8ステップ
第2章 月間、週間ではなく「毎日」の目標を設定する
(高速PDCAの「P」)
第3章 一つひとつではなく、「同時にすべての手段」を試す
(高速PDCAの「D」)
第4章 結果は「数字」で厳密に検証する
(高速PDCAの「C」)
第5章 「いちばんいい方法」だけを磨き上げる
(高速PDCAの「A」)
第6章 「人の力」を借りて、もっと速くなる
おわりに ソフトバンクの成長が止まらない秘密
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