【学力女王の成功法則?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799318675
「火中の栗を拾う」のは、「ビジネスブックマラソン」のポリシーですが、またまた問題児が面倒な本を出してくれています(笑)。
本日ご紹介する一冊は、『圧倒的な勝ち組になる効率のいい考え方と仕事の仕方』。著者は、東大からNHK、JPモルガン、そして学力女王としてTVで活躍中の天明麻衣子さんです。
100%反発を招くタイトル、挑戦的な主義主張。若くて美人で旦那様がエリート…。
もうこれだけでバッシングの対象となるはずですが、書籍はあくまで中身で価値を問うもの。
自己啓発書、勉強術の本として見ればごくごく平凡な内容ですが、著者の戦略的思考術は一読する価値があると思います。
本書の冒頭で著者は、「圧倒的な勝ち組」になるためのポイントをシンプルにまとめています。
◆圧倒的な勝ち組になるためのポイント
・状況に合わせて対応するフレキシブルさ
・最も力を注ぐべきものを見極めるドライさ
戦略とは、何をしないかを決めることですから、2番目は当然。でも、1番目は、優秀な人ほどなかなかできないことだったりします。
著者は、本書のなかで自分が家族の危機(介護)にどう対処したか、夫婦間の家事分担をどうしたかについて書いていますが、ここを読むだけで、いかに著者がフレキシブルな思考を持っているかがわかります。
受験という絶対評価の世界と、テレビという人気商売の世界、さらに相手あっての介護・夫婦生活は、まったく成功基準が違いますから、そこに対処している著者の姿勢は、見習うべきでしょう。
いくつか、ポイントを挙げてみます。
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圧倒的な勝ち組になるためのポイントは、状況に合わせて対応するフレキシブルさと、最も力を注ぐべきものを見極めるドライさを兼ね備えること
人生は、誰がどんな変化を持ち込んでくるかわからないもの。どうせならそれを柔軟に楽しんで、自分にとってプラスに変えましょう
世界史と日本史はただでさえ覚える量が膨大にあります。それなのに、「授業や試験ではここまでが範囲だから」と悠長な先生に合わせていると、入試直前まで現代史にたどり着けません。入試に必要な科目は、必ず授業に出なくてはならないの? その「常識」を疑いました
自分の中では弱点だと思っていたことが、周りを見たらもっとレベルの低い人がたくさんいる。そんなときは、ちょっと伸ばしてあげるだけで、逆に武器になってくれるかも
小さな仕事で差をつけろ
「仕事」と「仕事以外」の異なる目標を二つの計画ですすめる
一年以上の長い計画も、3カ月の中期計画に分け、ひとつずつクリアする
計画を立てるとき、私はいつもメインとなるプランAの予備を2つまで考えておきます
自分の能力や体力を過信してはいけません。「私だったらこれぐらいできるだろう」と自分で思う量の7~8割程度に抑えたほうが、確実にこなすことができます
「最終目標に数字を設定してはいけない」と書きましたね。でも、ゴールへの道の途上には、いくつか指標となる数字を置いたほうがいいと思います
どのように「今が勝負どころだ」と判断すればいいのでしょうか? 私は、主に次の二つを基準としています。
(1)自分がいつもより調子がいいとき(内部要因)
(2)ライバルがいなくなったとき(外部要因)
より大きな目標のためのあえての遠回り、戦略的失敗は、長い目で見たら失敗では全くありません
資格より仕事の経験のほうが、よほどその人をオンリーワンの存在にしてくれる
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受験や仕事、キャリア戦略において必要な戦略思考が学べる、ということでおすすめですが、ある程度経験を積んだ社会人にとっては、既視感のある内容かもしれません。
20代~30代前半の若手ビジネスパーソンなら、おそらく何らかの気づきが得られる内容だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『圧倒的な勝ち組になる効率のいい考え方と仕事の仕方』天明麻衣子・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799318675
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◆目次◆
第一章 圧倒的に効率のいい人生の送り方
第二章 圧倒的に効率のいい目標の見つけ方
第三章 圧倒的に効率のいい戦略の立て方
第四章 圧倒的に効率のいい実践の仕方
第五章 圧倒的に効率のいい将来の見据え方
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