【世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける流儀とは?】
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先日のウインブルドン、ジョコビッチvsフェデラー戦では、勝つことの本質について、深く考えさせられました。
「上手いことと勝つことは違う」
「美しいことと強いことは違う」
当たり前のようにわかり切っていたことを、現実に目の当たりにした時、「勝利」や「強さ」の本質を考え始めました。
そこで出合ったのが、本日ご紹介する『1日ひとつだけ、強くなる。』です。
著者の梅原大吾さんは、BBMでも過去ご紹介した、世界一のプロ・ゲーマー。
著書『勝ち続ける意志力』は、氏の勝負哲学が学べる、じつに有意義な新書でした。
※参考:『勝ち続ける意志力』
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本日ご紹介する『1日ひとつだけ、強くなる。』は、「勝敗を分けるポイント」について、勝負師である著者が述べた一冊。
なぜ実力伯仲なのに、勝負では必ず負けるのか、なぜ一度勝った人間がその後勝てなくなるのか、
なぜ年を取っても勝ち続ける人がいるのか…。
本書を読むと、その理由がよくわかります。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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ルールのある競争において、そのポイントを押さえることは重要だ
強さは「どこが強いか」が重要で、ポイントとズレたところが強くても意味がない
攻略情報はすぐに共有され陳腐化してしまう
明白なメソッドであれば、コピーしてしまえばいい。良いも悪いもない。競争とはそういうものだ
成果は各場面の「勝ちの総計」ではない
新しい視点に移行すると、かえって勝率が落ち込むこともある。しかし、やってみないことには自分の見通しの成否も分からないのだから、結局は試すしかない
視点の高さが同じなら、「パターン記憶力」が勝負を分ける
自分の勝ちパターンを押し付けるだけでは、トッププレイヤーにはなれない
どうにもならないことは受け入れる。それが強さへの近道
対戦をしていると劣勢になって、感情的になるプレイヤーがとても多い。焦りの感情に押されて、どんどん視野が狭くなってしまう。そうなると、見えていたものが見えなくなったり、気づけていたものに気づけなくなったりして、プレイの質が落ちていく
致命傷だけは、絶対に避けるようにする。大砲を受けたら壊滅するのであれば、大砲だけはもらわないということだ
勝負で一番強いのは「相撃ちでいい」という状況だ。人数で勝っていれば、相撃ちを繰り返すことでそのまま勝つことができる
勝負の世界では「勝てそうだけど勝てない」と相手に思わせるのが強い勝ち方だとよく言われる。90対10で圧勝する必要はない。60対40で着実に勝つほうがいい
行動力。見る力。聞く力。この3つの力が揃っているプレイヤーは、間違いなく強い
小さな成果は、誰も評価してくれない。だから、自分のやっていることは誰よりも自分が評価しなくてはならない
目的が「優勝」になると、優勝した時点でその人は急激に弱くなる
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<強さは「どこが強いか」が重要で、ポイントとズレたところが強くても意味がない>
<成果は各場面の「勝ちの総計」ではない>
これで、なぜ上手いのに勝てない人がいるのか、素晴らしい技能を持っているのにビジネスで成功できない人がいるのか、その秘密がわかりました。
勝ち続けるために必要な考え方、学びたい方はぜひ読んでみてください。
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『1日ひとつだけ、強くなる。』梅原大吾・著 KADOKAWA
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◆目次◆
01 視点を高くする──ストリートファイターZERO3全国大会、17歳
02 感情を支配する──Evolution2003、22歳
03 成長とは変わること──闘劇2004、23歳
04 飽きても続ける──プロ・ゲーマーになる、28歳
05 「ここ一番」で勝つ──MADCATZ UNVEILED JAPAN、32歳
06 才能を越える──今の僕が思うこと
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