【元リッツ・カールトン日本支社長、心がけを語る】
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人間は、自分にないものを持っている人を尊敬する生き物だと思いますが、土井の場合、それは営業マンや接客担当の方です。
なぜならこれらの仕事は、へりくだらなければできない仕事であり、謙虚さが必須の仕事だから。
アマゾン時代、バイヤーを務めたことで多くのデキる営業マンに接し、仕事の会食を通じて多くの接客担当に出会いました。
なかでも印象的だったのは、何度か食事もご一緒させていただいた、元リッツ・カールトン日本支社長の高野登さん。
ご存知の通り、リッツ・カールトン・ホテルの日本での評判を最大に高め、一大ブームを巻き起こした立役者です。
ベストセラー『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』が出た当時は、みながこぞって同社のホスピタリティを学びに同ホテルを訪れたものですが、高野さんが去った後は不振が続いているように見受けられます。
※参考:『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』
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プリンス・ホテル・スクール第一期生として卒業後、ホテルキタノ、NYスタットラーヒルトン、NYプラザホテル、リッツ・カールトンと名立たるホテルを渡り歩いてきた著者が、どんな心構えで仕事をしてきたのか。
本日の一冊『働き方が変わる「心の筋トレ」』は、そのスピリットに触れられる一冊です。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
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正しいことを言うのではなく、正しく進めるためにどうするかを考える
「教えて頂けますか」
「手伝って頂けますか」
この言葉も、若いうちは遠慮なくもっと口にすべきでしょう。もっと言うと、ベテランになってからでも、素直に使うべき言葉だと思います
情熱を失わないための次のストレッチは、「できない理由」「やらない理由」を探そうとする心と向き合うということです
輝いている人や頑張っている人と時間を過ごす
意識的にエネルギーが集まっている磁場に出かける
「みんながやっているから」と流されてしまったら、自分を裏切ることになります
小さな約束であっても、それを守らないと、少しずつ大事な財産を手放すことになる
相手をワクワクさせるには、相手が望んでいることは何かを考える感性が必要
時間を厳守するということは、相手の命に敬意を表することと同じ
仕事のプロには、相手の発信に気づき、それを受け止める力が求められます
◆謙虚な人と、そうでない人の5つの違い
・常に感謝する心を持つ
・誰に対しても公平な目線で向き合う
・相手の立場に立てる余裕を持つ
・常に自分は100%を意識する
・相手には100%を求めない
リッツ・カールトンでは、不満を訴えるお客様をクレーマーではなく、チャンス(機会)を与えてくれる人、と考える習慣を作っていた
小さな変化に気づき、それに反応しようという気持ちが、初心を忘れない方法
自分が得た知恵や経験を、独り占めしない
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エピソードのなかには、高野さんがかつて自分を過信し、生意気という評判が立ってしまった時の失敗談が書かれており、高野さんでもそうだったのかと、ちょっと励まされました(笑)。
素直な気持ちや謙虚さを身につけたい方、仕事の心構えを学びたい方、営業や接客のヒントが欲しい方には、おすすめの一冊です。
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『働き方が変わる「心の筋トレ」』高野登・著 新潮社
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◆目次◆
第1章 準備運動をする ~心のストレッチ~
第2章 基礎トレーニングを持続する
第3章 アウターマッスルを鍛える(コミュニケーション力)
第4章 インナーマッスルを鍛える(内省力)
第5章 総合力をつける ~バランスのとれた感性を鍛える~
第6章 「自分の人生」を生きる力を養う
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