【ワクワクする職場?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408111376
『家族という病』が、発売以来ずっと、賛否両論の嵐です。
※参考:『家族という病』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344983769
内容の過激さを考えれば仕方ないことですが、「本当はみな家族のことを知らない」という指摘には、ドキッとしました。
やはり人間関係には思い込みは禁物。真摯な対話を重ねることで、やっとお互いを知るのが現実なのだと思います。
このことは、おそらく職場においても同じ。
ワクワクする良い職場をつくろうと思ったら、そこにいる人間同士、対話を重ねなければならない。
そんなことを考えていたら、本日ご紹介する一冊が目に留まりました。
本日の一冊は、ベストセラー『不機嫌な職場』の共著者の一人、高橋克徳さんと、高橋さんが代表を務める会社「ジェイフィール」の取締役、重光直之さんの共著。
※参考:『不機嫌な職場』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062879263
どうすれば不機嫌な職場をワクワクする職場に変えられるか、組織変革の基本と具体的ステップ、心構えについて書かれています。
仕事本来の喜びややりがいを取り戻すために、組織に何ができるのか、個人に何ができるのか、ヒントが書かれているので、ぜひチェックしたいところです。
いくつか、具体的にポイントを見てみましょう。
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◆見失われている、イキイキ働く上で大切な3つのこと
1.働く喜び
2.仲間の大切さ
3.志や思い
◆組織が変わる3つのステップ
1.関係革新
2.仕事革新
3.未来革新
たとえば、改めて自己紹介をしてみる。「実は私は……」といって、みんなに語っていなかった自分の経験、趣味、思いを語ってみる。あるいは、経歴を素直に語ってみる
相手の気持ちや意図がわかると、それを尊重しようという気持ちが生まれる。これは人が人間社会の中で生きていく根源的な感情です
「re」は「再び」とか「折り曲げる」という意味が一般的ですが、「強意」すなわち強調する意味もあります。「spect」の語源はラテン語の「specere」で「見る」という意味です。「respect」とは「注意深くよく見る」という意味から生まれているのです
「仕事は大変だけど、面白い」はずだった
社会心理学者のリチャード・ハックマンとグレッグ・オルダムは、仕事の特性そのものがモチベーションにどう影響するかを研究しています。多様な技術やノウハウを活用することができ(1技術多様性)、担当する業務が重要であり(2タスク重要性)、さらに自分で最後まで完結して仕事ができるとき(3タスク完結性)、仕事を有意義だと感じる。さらに、自己裁量があり、自律的に仕事を進めることができ(4自律性)、成果や有効性が明確になっているとき(5フィードバック)、責任感と成果実感を得られる
「見えない人」をつくらない、「孤立する人」をつくらない
どういう変化が起ころうと、自分たちが大切にしなければならないものがあるのではないか。自分たちらしいモノづくりへの思い、姿勢があるのではないか。それをみんなで共有しよう
可能性を信じる少人数が集まり、熱い思いを語り、対話を始めることが、組織変革の起爆剤
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組織変革でよく言われる話も含まれていますが、職場の問題の本質を理解し、改善する良いヒントがまとめられています。
<「仕事は大変だけど、面白い」はずだった>
個人的に、この言葉はささりました。
仕事のやりがい、職場のワクワク感を取り戻すために、働く人全員が読むべき一冊です。
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『ワクワクする職場をつくる。』高橋克徳、重光直之・著 実業之日本社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408111376
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◆目次◆
第1章 「あきらめ職場」が増えている
第2章 私たちは何を見失っているのか
第3章 組織を変えるカギはどこにあるか?
第4章 【ステップ1】関係革新~感情とつながりを再生する
第5章 【ステップ2】仕事革新~働く喜びを取り戻す
第6章 【ステップ3】未来革新~夢や志を持って、未来を拓く
第7章 結局、「組織変革」とは何なのだろうか?
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