【これなら売れる。ヤバい方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894516276
「やばい」「ありえない」などのセンセーショナルなタイトルも、そろそろ消費し尽くされた昨今。
またしても『ヤバすぎる成功法則』なんて本が出たかと思っていたら、何とこの本、あのジョーダン・ベルフォートによる著作でした。
ジョーダン・ベルフォートって誰? という方のためにご説明すると、あのレオナルド・ディカプリオ主演の極めて下品な映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主人公の実在のモデルで、26歳で年収49億円を達成、その後投獄されるも復活し、世界的スピーカーとして活躍している人物です。
映画そのものは、リーマン・ショック後にコテコテの拝金主義の内容だったものだから、いまいち振るわなかったわけですが、それでも本書は、一読に値します。
本書に書かれているのは、ウォール街で大成功したジョーダン・ベルフォートのセールステクニック。
映画の終盤で、ディカプリオ扮するジョーダン・ベルフォートが、
「Sell this pen.」と言って、セミナーの参加者にセールスを教えていたシーンを、覚えている人もいるかもしれません。
「ストレートライン・システム」と命名されたテクニックは、単なる原理原則ではなく、またフレーズ集でもなく、セールスにおいて極めて重要な「トナリティー(声の調子)」とボディ・ランゲージを含むトータルセールスシステム。
なるほど、これなら効きそうです。
<「トナリティー(声の調子)」なんて、文章で説明できるの?>
といぶかしがる編集者も、138ページ、139ページをちょっと読めば、納得することでしょう。
これまでに約2万冊の本を読んで思うことですが、過去に実績を出した人は、やはり行間に込められたエネルギーが違う。
中身はもちろんですが、行間から伝わってくるパッション、野心こそが本書を読むべき一番の理由です。
営業で振るわない部下に買ってあげたい、そして何より自分を奮い立たせるために、ぜひ買って読みたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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あなたが、電話の相手にたった4秒で伝えなければならない3つの重要なことは、次の通りである。
1.頭が切れる奴だと思わせる
2.どうしようもないほど熱心だと思わせる
3.エキスパート、専門家であると感じさせる
「特別な」商品またはサービスに関する話をする時は、小声で秘密を打ち明けるような口調で話して強調する
見込み客に「調子はどうですか?」と挨拶する時は、抑制のきいた口調を使う。これで、あなたが相手に真摯に関心を持っていることが伝わる
◆トナリティーの主要8パターン
1.希少性/緊急性
2.合理的な人物(相手がそれをするのは当然だと思えるような、「もっともらしい」声の調子)
3.絶対的な確信(切り口が鋭く、力強く、断定的なトナリティー)
4.気にかける
5.宣言ではなく質問を用いる
6.マイクロ・アグリーメント(文章や文脈の最後の部分を、勢いのある強めの調子で言う)
7.前提としてのトナリティー(見込み客が何らかの利益を得ることは、すでに「前提条件」となっているのです、ということを声の調子で伝える)
8.「私は知りたいのです」(精神的なつながりをつくる)
見込み客は、この2つの感情を持った時に、あなたのことを信頼してくれる。
・この人は私のことを「気にかけて」くれている
・この人は私と「同じ」ような人だ
◆「ペーシング」と「リーディング」
「ペーシング」
相手を理解し、相手と親しげに併走するように話を続ける
「リーディング」
相手をそれまでの世界(旧来の価値観)から、新しい世界(新しい価値観)へと導いていくこと
「リーディング」
◆生涯にわたる顧客をつくる「6つの戦略」
1.必ず電話に出る
2.顧客にライバル会社を紹介する
3.印象的な感謝状を書く
4.ギフトを正しく使う
5.常に「売り口上以上のもの」を提供する
6.常にクライアントの立場をより良くする
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『ウォール街の狼が明かすヤバすぎる成功法則』
ジョーダン・ベルフォート・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894516276
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◆目次◆
監訳者の言葉
序章 大金を得ていい人間、悪い人間
第1章 誰もが「ウォール街の狼」になれる
第2章 成功と富を手に入れられない本当の理由
第3章 あなたのサイフが自動的にうるおう
「ストレートライン・システム」3つの秘密
第4章 ストレートライン・システム
「5つのシグナル」と「ルーピング」
第5章 ストレートライン・システム
「トナリティー」と「ボディ・ランゲージ」
第6章 ストレートライン・システム
「見込み客の発掘」と「生涯にわたる顧客づくり」
第7章 ストレートライン・システム
「台本」
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