【プロインタビュアーの『聞き出す力』とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4537260890
本日の一冊は、プロ書評家、ライター、インタビュアーの顔を持ち、「本人よりも本人に詳しい」と称されるほどの徹底した事前調査で知られる吉田豪氏の『聞き出す力』。
阿川佐和子さんとの対談が入っていることからも、明らかに『聞く力』を意識したコンテンツなのですが、もともとは、『週刊漫画ゴラク』の連載に加筆・並べ替えを行ったもの。
数多くの有名人とのインタビューエピソードを通じ、インタビュアーの極意を綴ったもので、人心掌握テクニックを学ぶのにも有用な一冊です。
・いい答えが返ってきたら、いいリアクションで返すこと
・空気が悪くなるとしても、引かないところは絶対引くな
・「もっといい話あるでしょ?」と無言で追い込んでいく
などは、ビジネスの場面でも使えるテクニック&心構えだと思います。
また、事前準備や一般常識の重要性を訴えたくだりは、ぜひ就活生にも読んでいただきたいところです。
プロインタビュアー並びに文筆業の方にとっては、著者がテレビ番組で語ったという「インタビューの極意三か条」が有用だと思います。
◆インタビューの極意三か条
「本人より本人に詳しくなる」
「サプライズを持参する」
「敵じゃないことを伝える」
「あとがき」によると、著者がインタビュー集以外の単行本を出すのは、これが初めて。
ぜひチェックしておきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いい答えが返ってきたら、いいリアクションで返すこと
空気が悪くなるとしても、引かないところは絶対引くな
「あの人に話したら一気に広まっちゃうかもしれないけど、でもちゃんと聞いてくれるから、つい何でも話しちゃう」ぐらいの関係性を作るべき
あまりにも堂々とした態度で相手の目をじっと見つめたりすると「豪ちゃんは、なんでもお見通しだからなあ……」と勝手に相手が誤解して、何も知らないのに赤裸々なカミングアウトをしてくれる
相手と意気投合するための「焦点」を見極めよ
どっちが正しいのかは読む人がジャッジすればいいことだし、そもそも正しいけどつまらない人より、正しくなくても面白い人を評価したいものなのである
あえてインタビューではそんなにリアクションを取らず、「もっといい話あるでしょ?」と無言で追い込んでいく手口はよく使う
◆インタビューの極意三か条
「本人より本人に詳しくなる」
「サプライズを持参する」
「敵じゃないことを伝える」
ボクにとってのインタビューは下調べや原稿執筆も含むもの
キッチリ下調べをした上で、さらに深い話が出来るようにしたり、いつもなら聞かれないようなことを質問したりするのが、予定外のやり取りを生み出すコツ
ゲスト側が面白い話を準備してくることが重要視される状況を作り上げたのが、タモリのすごいところ
相手の本やグッズを山ほどもっていってアピールするのは有効な手段
“話したほうがプラスになりますよ”って空気を出して、実際に言ってもらえた時は、「それサイコー”」ってボクがすごく喜ぶ。よきオーディエンスとなるわけです
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『聞き出す力』吉田豪・著 日本文芸社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4537260890
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◆目次◆
第1章 「聞き出す力」の基本テクニック──相手を乗せるための技術
第2章 「聞き出す力」の心構え
──インタビューに臨むときのスタンスを固めよ
第3章 危機を回避する「聞き出す力」
──不利な状況から面白い話を引き出すには
第4章 「聞き出す力」応用自在──さまざまなケースに学ぶインタビュー術
特別対談 人間関係がうまくゆく魔法の潤滑剤
「聞く力」をいまこそ養おう
──吉田豪VS阿川佐和子 互いの聞く力に迫る!
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