【復刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777115941
本日の一冊は、12万部突破のベストセラー『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』の著者、小倉広氏の処女作。
※参考:『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026300
著者は、リクルートで企画室、編集部、組織人事コンサルティング室課長などを経験し、その後ソースネクスト常務取締役、コンサルティング会社代表取締役などを経て組織人事コンサルタント、心理カウンセラー、講師として活躍中の人物。
本書は、そんな著者の処女作『上司は部下より先にパンツを脱げ』を改題したもので、どこかで読んだ記憶があったのですが、まんまと騙されました(笑)。
※参考:『上司は部下より先にパンツを脱げ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419862514X
ただ、ご紹介していなかったのは事実なので、この機会にご紹介すると、新入社員向けの自己啓発書、新人マネジャー向けの心構えの書としてはなかなかリアリティがあっていいかもしれません。
どんな著者でも、処女作というのはある種の「不器用さ」があって好感が持てるものですが、本書も、著者の真剣さが伝わってきて、読んでいて気持ちが良かったです。
なぜリクルートは人材輩出企業たり得たのか、本書にはそのマネジメント、風土の優れた点が著者の体験からまとめられています。
ひとつだけ、リクルートの「褒める」しくみについて述べた部分を引用しましょう。
<リクルートの優れているところは、この「褒める」しくみを、上司による承認ではなく、同僚、部下などメンバー同士の横の連帯で行なっていったところにあります。私はこの承認・称賛を送る行動をシャワーノズルからほとばしる水しぶきに例えて、横シャワー、下シャワーと呼んでいます。すなわち、「三流企業は上シャワー。一流企業は横シャワーと下シャワー」>
著者の体験を自分語りする文章スタイルは、今のトレンドとは若干違いますが、リーダーシップを考える上で、示唆に富む内容でした。
組織づくりの参考に、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事のやり方がイヤならば、別のやり方を提案し上司に認めさせればいいだけのこと。リクルートには、たとえ新入社員の提案だとしても、それが周囲を納得させる良い方法であるならば、即座に認められる自由な風土がありました
気に入らなければ自ら変えよ。さもなくば従え
商品説明を一切せず、物語を語れ
部長クラスの営業管理職を採用したい、と考える顧客に対しては、営業部長が採用できた事例を「物語」で語るべき
相手の心を揺さぶる話し方の技術に「映像化」というものがあります
多くの人は、業績管理=厳しい風土、と勘違いし、むしろ業績管理と「見える化」を避けようとする。しかし、その行く末は、「全自動厳しい装置」が働かないがゆえに、「手動の厳しい装置」つまりは、上司による叱責や発破かけが必要となり、職場によけいな緊張感ときしみを生み出します
上司に勝手に決められた目標へコミットメントなんてできるか
プレッシャーに比して愛情のレベルを常にイーブン、もしくは多めに保たなければ部下はつぶれていってしまう
リクルートの優れているところは、この「褒める」しくみを、上司による承認ではなく、同僚、部下などメンバー同士の横の連帯で行なっていったところにあります。私はこの承認・称賛を送る行動をシャワーノズルからほとばしる水しぶきに例えて、横シャワー、下シャワーと呼んでいます。すなわち、「三流企業は上シャワー。一流企業は横シャワーと下シャワー」
二十四時を超えてからの仕事だけが脳ミソに筋肉をつける
部下の知らないところで部下を守る懐の深さを持て
正しければ言ってもよいのではなく、正しい指摘こそよけいに人を傷つけることがあると知ったうえで言葉を選ぶ
正しさ×共感性=成果
これが、のちに私が発見した「組織における成果の公式」です
公私の区別なくリーダーであり続けている比率が高ければ高いほど、その人はより大きな組織のリーダーとなっていく
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『リクルートで学んだリーダーになるための77の仕事術』小倉広・著 ゴマブックス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777115941
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◆目次◆
第1章 リクルートで学んだ新入社員の仕事術19
第2章 リクルートで学んだ中堅社員の仕事術15
第3章 リクルートで学んだ専門プロの仕事術15
第4章 ベンチャー企業で学んだ管理職の仕事術16
第5章 自社経営で確立した社長の仕事術12
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