【スキマ時間で稼ぐ時代】
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昔、とあるビジネス書の著者(税理士)が、こんなことを言っていました。
「会社なんて、すべてを変動費にしたら潰れないんだけどね」
経営の実際を考えると、すべてを変動費化するなど、夢のまた夢。現実には固定給を望む人々の方が多いわけですから、そんなに簡単なことではありません。
ただ、上手にやることができないわけではなくて、知人で会計士事務所の経営に成功している某氏は、簿記や税理士の資格取得者で、現在主婦をやっている方を安く働かせて成功していました。
そう、スキマ時間を活用したい人はたくさんいるわけですから、これをうまく活用できたら、企業経営は限りなく変動費に近づけることができるのです。
本日の一冊は、現在さまざまな企業で活用され始めている「クラウドソーシング」を、国内のクラウドソーシング大手、クラウドワークスのCEOが説いた一冊。
2013年10月に公表された矢野経済研究所の報告書によると、<BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)市場規模(事業者売上高ベース)は、二〇一二年度で三兆三一六六億円。それが五年後の二〇一七年度には三兆七四三九億円と、四三〇〇億円も拡大すると予測されている>そうです。
著者の経営するクラウドワークスも、<二〇一四年度現在の登録された仕事の依頼総額は八五億円。利用企業は三万社以上に上る。サービス開始から一年六カ月の間に、月間流通額で二〇倍>というように、業績は右肩上がりのようです。
本書では、著者が考えるクラウドソーシングのメリットと具体的にどんなサービスがあるかが述べられており、実践したい人にはもってこいです。
後半部分の「クラウドソーシングがもたらす5つの変化」は、これからの経済・社会の方向性を示しており、じつに興味深く読むことができました。
◆クラウドソーシングがもたらす5つの変化
1.「もたざる経営」が進む
2.イノベーションが加速する
3.多様で柔軟な働き方が実現する
4.仕事において個人の結びつきが重要になる
5.フラットな社会が実現する
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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国家、企業、個人が横並びになる時代へ
オーデスクでは、週三〇時間以上の仕事の発注が特定のワーカーに対して発生した場合は、何とオーデスクがそのワーカーの社会保険の一部を負担する
「所有」→「借りる」→「従量課金」という変遷は、不動産に限らず、多くのところで見られるようになった
◆クラウドワークスの現況
二〇一四年度現在の登録された仕事の依頼総額は八五億円。利用企業は三万社以上に上る。サービス開始から一年六カ月の間に、月間流通額で二〇倍となり、二〇一三年の年間成長率では業界ナンバーワンとなり、先ほどのランサーズと並ぶ、業界のツートップと言われるまでに成長することができた
大企業からクラウドワークスに寄せられる案件で比較的多いのは、新規事業の起ち上げの際に外部のワーカーとコラボレーションをするというものだ
仕事と働く人を確実にマッチングさせる機能さえあれば、人は「会社員」である必要もない
クラウドソーシングが普及することで、フリーランスが弱者ではなくなる世の中が来る
クラウドワークスの登録者のなかには、シニア層も少なくない。五〇歳以上の方がすでに一万人以上。そのうち、実際に仕事の受発注に至ったケースがなんと二万五〇〇〇件以上ある
クラウドソーシングは、障がいをもった方にも仕事の機会を提供することができる
クラウドソーシングのワーカーがキャリアを築いていくために何より必要なのは、「スキルの見える化」である
◆クラウドソーシングがもたらす5つの変化
1.「もたざる経営」が進む
2.イノベーションが加速する
3.多様で柔軟な働き方が実現する
4.仕事において個人の結びつきが重要になる
5.フラットな社会が実現する
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『クラウドソーシングでビジネスはこう変わる』吉田浩一郎・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026491
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◆目次◆
はじめに 働き方の大転換が起こる!
第1章 「個」の時代が始まった
第2章 クラウドソーシングの仕組み
第3章 商習慣をReデザインする
第4章 21世紀の新たなワークスタイルの到来
第5章 新たなビジネスモデルの先にあるもの
資料編 クラウドソーシングを活用する
おわりに
参考文献
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