【累計700万個!女心の広報術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883353044
本日の一冊は、累計販売数700万超のヒット商品「ベビーフット」を仕掛けた株式会社リベルタのヒット法則に迫った一冊。
もともと、高額でマニアックな水虫ケアの商品を作っていた同社が、どうやって女性の美容マーケットを開拓したのか。
本書には、その奇跡が書かれています。
どん底まで追い込まれてもあきらめず、原価を下げるため、イチから製造ノウハウを積み上げる。「コミュニケーション開発部」を立ち上げ、広告宣伝費なしでメディアとのコミュニケーションを深める。
そんな同社の取り組みが、赤裸々に書かれていて、なかなか面白い読み物です。
まずは、調査。
次いで「ベビーフット3000パック、ばらまき作戦」。
そして、いちど買って結果がでなかったら、無料でもう一パックプレゼントするという「リトライ制」。
中小企業でもできる広報のノウハウ、取り組みが書かれており、じつに勉強になりました。
エピソード主体の書き方をしているため、ディープなノウハウが連発する類の本ではありませんが、いまどきのPRを理解するための参考にはなると思います。
中小企業経営者、マーケターの方はぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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(どん底から成功した)みなさんに共通することがあります。それは、あきらめなかったことです
中小企業の経営者のみなさんには、共通の夢があります。自分の会社で、商品を企画、開発したい。そして、消費者のみなさんに、ちょくせつ売りたい。そして、世の中に広く知られる会社になりたい。そんな夢です
ネットを使って、たとえば、こんなアンケート調査をしました。
「今、あなたはフットケアをしていますか?」
その結果、こんなことがわかりました。フットケアは大事だとは思うけど、あとまわしになりがち
ネットのアンケートで、こんなこともわかりました。現状の足裏に満足している人は少ない。女性が階段を上がるとき、そのかかとは見られている
ここで、「足の裏キレイにし隊」は、ある作戦を決行することにしていました。題して「ベビーフット3000パック、ばらまき作戦」
関東にくらす女性会社員、ハンドルネーム「maxbeet(マックスビート)」さんは、ブログの世界では一目おかれているブロガーです。彼女は、足の裏が硬くなっていることに悩んでいました。ベビーフットを使ってみると、悩みが解消しました。そのうれしさを、ブログでつづっていました。すると、海野さんから、返信がくるようになりました。やりとりするうちに、利用者と会社という関係ではなく、友人同士のように思えるようになります。maxbeetさんが、いちばん好感をもったのは、ブログに書いてくださいね、という売り込みがなかったことでした
そして、お客様とのコミュニケーション強化の象徴のひとつが、2012年に導入した「リトライ制」でした。いちど買って試してみて結果がでなかったら、無料でもう一パックさしあげますので試してください、というのです
リベルタ流にいえば、「あたたかい」=「冬」という発想で、もう落第なのです。あたたかいけれど薄いのだから、夏の通販カタログに載せましょう、と提案するのです。夏場、エアコンがぎんぎんに効いた部屋が、お年寄りは苦手です。せっかく「薄い」のだから、夏に売ろう、という発想なのです
たとえば、航空会社のキャビンアテンダント(CA)を何人か集めます。そして、こうお願いするのです。「みなさん、男性にしめてほしいネクタイを10本選んでください」その10本をセットにして、こう売り出すのだそうです。「CAが選んだネクタイ10本セット」として
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『女性社員にまかせたらヒット商品できちゃった』中島隆・著 あさ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860636686
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◆目次◆
I ミリオンセラーはどのようにしてうまれたのか
エピソード1 水虫からフットケアへ
エピソード2 「足の裏キレイにし隊」結成
エピソード3 深夜のラーメン屋
エピソード4 ブレーク!
エピソード5 「ベビーフット」海をわたる
エピソード6 「足の裏キレイにし隊」解散、そして
II ちいさくてもヒットをつくる3つの力
1 女性の力
2 伝える力
3 信じる力
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