【世界の富裕層の実態とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864712018
本日の一冊は、かつて『光文社ペーパーバックス』を創刊し編集長を務め、現在はフリージャーナリストとして活躍中の著者が、世界の富裕層の実態を、統計データなどから明らかにした一冊。
本書によると、100万ドル以上の資産を持つ人は、世界で3200万人おり、これは世界人口全体の0.7%に相当します(成人対象とした場合)。
本書では、これらの富裕層、そしてさらには10億ドル以上のスーパーリッチの実態に迫り、彼らがどうやってお金持ちになったのか、どうやってお金を使っているのかを明らかにしています。
説明によると、現在のお金持ちは以下の4パターンに分かれます。
◆現時点のお金持ちの4パターン
(1)既存産業でアイデア起業して資産家に
(2)プロフェッショナル職業で成功して資産家に
(3)金融・投資で成功して資産家に
(4)IT関連、ネットなどの新分野で起業し資産家に
その後の身の処し方も書かれており、こちらはITベンチャーの旗手、小川浩氏のコメントとして紹介されています。
「ベンチャーが目指すのは3つ。1つ目はIPO、上場ですね。2つ目は、M&A。会社を成功させて売ることです。3つ目は、ともかく中小でもサバイバルしていく(以下省略)」(小川浩氏)
なかでも、数十億、数百億の資産家の資産は、たいてい自社株とのことで、「起業→IPO」あるいは「起業→会社売却」はお金持ちになるための王道と言えるでしょう。
つまり、お金持ちになりたければ、上記4つの方法で資産家になり、かつIPOするか会社を売却するのが手っ取り早いということです。
また、お金持ちの特徴やライフスタイルにも触れており、こちらも興味深い。
・お金持ちはお酒は飲むがたばこは吸わない
・女性の場合、財力があればあるほど肥満にならない
・野菜を摂る人が低所得層より高所得層に多い
・勉強を自己投資と考えて、あらゆる勉強を欠かさない
特別なお金持ちだけが参加できる会議や、お金持ちだけが所有することのできる豪華客船(オフショアになっている)、富裕層の子息だけが通える学校など、あまり知られていない実態についても触れており、じつに興味深く読むことができました。
おすすめの一冊です。
———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–
現代の富裕層はワーキングリッチ
ミャンマー、インドネシア、モンゴルの伸び率は凄まじいものがあります。とくにインドネシアは、今後、急成長すると見られています。資産10億ドル以上の大富豪人口でも、2012年の31人から22年には90人まで増加し、アメリカ、中国、ドイツ、イギリス、インド、ブラジル、ロシア、香港に次ぐ世界9位に入ると予測されている
「IQとお金を稼ぐ力がこれほど密接に関連する時代は、近代史上なかったことだ」(『ベル・カーブ』著者 チャールズ・マレー)
◆「プレジデント」2010年10月18日号
・1億円プレーヤーは167社289人で、いずれも高学歴者
・出身大学ランキングでは、超一流校である東京大学、慶応義塾大学、早稲田大学、京都大学の上位4校で、1億円プレーヤーの3割以上を占めている
数十億、数百億の資産家の資産は、たいていの場合、自社株です。
とすると、資産が生まれるのは、事業が成功して株式を上場した瞬間
◆現時点のお金持ちの4パターン
(1)既存産業でアイデア起業して資産家に
(2)プロフェッショナル職業で成功して資産家に
(3)金融・投資で成功して資産家に
(4)IT関連、ネットなどの新分野で起業し資産家に
「ベンチャーが目指すのは3つ。1つ目はIPO、上場ですね。2つ目は、M&A。会社を成功させて売ることです。3つ目は、ともかく中小でもサバイバルしていく(以下省略)」(小川浩氏)
現代の資本主義下では、起業してビジネスで成功するか、投資で成功するのが1%になるもっとも確率が高い道
お金持ちはお酒は飲むがたばこは吸わない
サラリーマンは自分の職業に関わること以外の勉強をほとんどしません。しかし、ニューリッチたちは、勉強を自己投資と考えて、あらゆる勉強を欠かしません
富裕層の多くは、節税という観点から、「第2の国旗:公式居住地を持つ国」と「第4の国旗:資産運用を行う国」を、だいたいオフショアにしています
スーパーリッチたちは、未来を変える「ニュー・ニュー・シング」を求めているのです。それは、イノベーションやアイデアであり、次世代の富をつくり出す源泉とも言えます
————————————————
『すべてを手に入れた「1%の人々」はこう考える』山田順・著 ヒカルランド
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864712018
————————————————-
◆目次◆
はじめに ウォール街リッチの考え方
第1章 長者番付から見えてくる世界
第2章 なぜ彼らはお金持ちになったのか?
第3章 お金持ちと貧乏人、こんなに違う考え方
第4章 お金持ちと貧乏人、こんなに違う生活習慣
第5章 99%が知らない1%の生き方
第6章 1%のためのハイライフ・カレンダー
おわりに なぜ1%と99%になったのか?
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。