【桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344024990
本日の一冊は、サンリオの常務取締役で、同社の海外におけるライセンスビジネス成功の立役者、鳩山玲人氏による仕事の心得。
本書によると、氏が手掛けたライセンスビジネスの成功で、サンリオは業績を急激に回復。営業利益は5年で約3倍(過去最高を更新)、時価総額は約7倍になったそうです。
<普通の会社員だって、やり方しだいで結果は出せる>というのが著者の主張ですが、本書には、そのための心構え、仕事の秘訣が書かれています。
その秘訣というは、まとめて言うとたった1つ。
それは、「準備をする」ということです。
あまりのシンプルさに、拍子抜けしてしまいそうですが、そのために著者がやっていることがすごい。
・新しい会社や部署に入ったら、そこにある本と資料を全部読み込む
・移動中には片端から雑誌を読む
・人に会う前は、相手のことを徹底的に調べる
・社内のルールを覚える
書いてしまえば当たり前のことのようですが、著者はこれらを徹底して行い、どんな仕事でも、準備を完璧にしておくそうです。
ほかにも、<失敗したら、まず自分に改善の余地がないかを考える><結果を出した後こそ、さらに大胆になる><「自分と関係がないもの」の優先順位を上げる>など、仕事に役立つ心構えが満載。
あまりに正論で救われない部分もありますが、やはり王道のやり方をきちんとこなすのが、成功するための基本。
組織で上を狙う人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————
多くの人は、情報が目の前にあって、いつでも目を通せる状況にあるのに「必要になったら調べよう」「そのうち時間をかけて勉強しよう」というように後回しにしてしまいがちです。そして、仕事の全体像を見通すための基礎知識がないまま、指示された仕事をいわれた通りにこなしたり、「上司から怒られないように」という発想で、一つの仕事の完成度を高めることばかり考えるようになっていくのです
サンリオの広報対応で何か問題が見つかったときは、そもそも広報とはどんな業務を担う部門なのかというところから対外的な問題の対処法まで、書店で10冊ほど本を買ってきて読み込みました。そのうえで広報部門のマスコミ対策や、何か問題が起こったときのための危機管理のパターンを作り、どんなことがあってもスムーズに対応できるように準備したのです
上司から新人時代に叩き込まれて、今でも非常に役立っていることがあります。それは、「社内のルールを覚えろ」という教えです
わからないことを放置していると、人間の行動が抑制される
プレゼンでどんな言葉を使うか、どんなデータをどう見せるか、それに対して出そうな質問を考え、答えている自分の姿を想像していると、足りないものや抜けていることに気づいたり、よりよいキーワードが浮かんできたりする
すばらしいセミナーに行ったり優れた本を読んだりしたからといって、急に仕事ができるようになることはありません。本当に仕事力を高めたいなら、小さいことを毎日継続することです
「それは持ち帰って検討します」と答えるようでは、相手をこちらに振り向かせることなどできない
「まず自分の非を認める言葉を口にできるかどうか」が重要
私は仕事でおつき合いのある会社の近くまで行ったときは、用事がなくても立ち寄ります
立場はつねに逆転しうると心得る
結果を出した後こそ、さらに大胆になる
「自分と関係がないもの」の優先順位を上げる
————————————————
『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』鳩山玲人・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344024990
————————————————-
◆目次◆
第1章 桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか
第2章 不安をうまく利用するから、結果が出せる
第3章 人間関係をおろそかにすると、どんな努力も無駄になる
第4章 今の時間の使い方が、3カ月後の仕事の実績を左右する
第5章 現状に満足した瞬間、成長はストップする
第6章 私が新人の頃から徹底してきた仕事の基本
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。