2014年1月5日

『林修の仕事がうまくいく「話し方」講座』林修・監修 vol.3456

【林修先生の伝え方の極意とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800214742

本日の一冊は、「今でしょ!」のフレーズで2013年の顔となった、東進ハイスクールのカリスマ現代文講師、林修さんによる話し方本。

ムックの体裁で、有名人が表紙となると、何だか軽そうな印象を与えますが、じつはこの本、かなり奥が深い。

土井もいろんなところで講演をしながら、「なぜ今回はウケなかったんだろう?」と疑問に思うことがありますが、本書を読んで、ようやく、その謎が解けました。

そう、本書には、どんな客層にでも合わせられる、「プロ講師の話し方」のノウハウが書かれているのです。

では、どんな客層にでも合わせられる話し方の極意とは何か?

意外なことに、林先生の答えは「権威」。

端的に言うと、<人は「権威」を感じる相手の話を聞こうとする>。

ただ問題は、人によって「何に権威を感じるか」は異なる。プロの話し手は、その「権威トレンド」を見極めて話をするというのです。

聴衆が外見に権威を感じる人なら、外見に気を遣うべきだし、生活態度に権威を感じる人なら、机が乱雑だったり遅刻したりするのはタブー。

また、話し方に関しても、「話す速度」と「話す順番」を相手に合わせることで、受け入れてもらうことができる。

こういった最初のハードルをクリアして初めて、人は話を聞いてくれるというのです。これは目からうろこでした。

本書にはこの他にも、会話で使える正しい日本語表現や、上手な褒め方、自己主張の技術、穏やかなクレーム方法、次回もお願いされる断り方など、知っておくと便利な知識がびっしり詰まっています。

ご参考までに、いくつか表現例・ノウハウ例を挙げておきましょう。

◆相手を低く評価しなくてはならない場合
「周囲を高く評価することで、本人の低さを暗示する」

◆クライアントにクレームをつけるなら
「お約束と違うのですが」
「私の立つ瀬がございません」
「私の記録では~となっているのですが」

◆断る理由は「不本意」であることが重要
「私も悔しいのですが」
「多くの部署でも検討したのですが」
「社内でも掛け合ってみたのですが」

いずれも重宝するフレーズ、ノウハウばかりで、これは「買い」の一冊です。

話し方を磨きたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「正しいから聞く」のではなく、「聞こうと思う相手が言っているから聞く」

◆5つの権威トレンド
「外見」「内面」「生活態度」「話し方」「コミュニケーションツール」

自分と同じことをやるタイプに対して評価が高くなる=権威を感じる

とくに気をつける必要があるのが「話す速度」と「話す順番」

複数人を相手にする場合は重要人物に的をしぼる

「おすそわけ」という言葉は、漢字で「御裾分け」と書き、着物の余った裾を分け与えるという語源から来た言葉です。「御」がついているので丁寧語ではありますが、目上の人に対して使う言葉ではありません

数字を流暢に言うことで相手を圧倒

◆部下にやる気を出させる褒め言葉
「若いのにしっかりしているね」
「ポテンシャルは高いんだから」

相手を低く評価しなくてはならない場合に、「周囲を高く評価することで、本人の低さを暗示する」という方法があります

「広いお心に救われました 本当にありがとうございました」
こちらの不備に対して寛容な対応をしてくれた人に、感謝の気持ちを表すフレーズです。この言葉の後に「おかげさまで、その後、うまくいきました」などと付け加えるのが定番となっています

自己主張は、「相手を肯定する」ことから始めよう

◆クライアントにクレームをつけるなら
「お約束と違うのですが」
「私の立つ瀬がございません」
「私の記録では~となっているのですが」

◆断る理由は「不本意」であることが重要
「私も悔しいのですが」
「多くの部署でも検討したのですが」
「社内でも掛け合ってみたのですが」

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『林修の仕事がうまくいく「話し方」講座』林修・監修 宝島社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800214742

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◆目次◆

序章 僕が不動産投資を始めるまで
PART1 ドキドキ不動産投資録
PART2 ドキドキ大家の考え方〈Q&A〉

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