【一点集中の力とは？】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797375116

>

本日の一冊は、一代で全米最大の不動産会社を築いた著者による、自己啓発書。

原書は、全米で話題となり、米アマゾンで総合ランキング１位、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のランキングでも、ビジネス書部門１位を獲得しています。

＜「一つのこと」は、望むものを手に入れる最善の方法である＞

これが、本書が掲げるコンセプトですが、われわれはそうとわかっていても、マルチタスクをしたり、やるべきことを先延ばししたりするもの。

実際には、ToDoリストを作っても、マルチタスクを推進しても、生産性は上がらないし、人生で本当に重要なことは成し遂げられない。

だからこそ、われわれは「一つのこと」に集中する必要があるのです。

著者によると、大成功する企業は、抜群に儲かる製品やサービスを一つ持っている。

また、成功した人物は、重要な「一人の人物」に出会い、協力してもらっている。

やはり「一つのこと」に集中することには、多大なメリットがあるのです。

本書は、あなたが本当に重要な「一つ」に集中して成功するための、あらゆるヒントとやる気を与えてくれます。

・重要な少数の中のさらに重要な少数を見つける
・自分に優れた質問をし、大きく、具体的に考える
・優れた答えを見つけるために研究と手本になる人物を探す
・金儲け以上の大きな目的を持つ

言っていることはシンプルですが、それを実行し、習慣化するためのヒントまでを提示しているところが、本書のウリだと思います。

ちなみに、どうしても「一つのこと」に集中できない人に、本書のなかから、重要なヒントを。

１．隠れ家をつくる（妨害するものから逃れて仕事をする場所を見つけよう）
２．必需品を備える（手もとに必需品、資料、軽食、飲みものなどを用意し、トイレに行く以外は隠れ家から出ないようにする）
３．地雷を一掃する（電話をオフにし、メールを閉じ、ウェブブラウザを終了させておく）
４．協力を求める（あなたを一番捜し回りそうな人に、いま何をしているか、いつなら都合がいいかを知らせる）

明日から一点集中する人になるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

「的をしぼる」とは、したいことではなく、するべきことをするということだ。それは、すべてが等しく重要とは限らないことを知り、最も重要なものを見つけることでもある

何も削らないまま仕事や人生の荷物を増やしてしまうと、たとえうまくいったとしても不都合なことが多く出てくる

適切な一つのものを動かすと、多くのものを倒すことができる。そしてそれだけではない。ドミノ倒しは多くのものを倒すだけではなく、より大きなものを倒すことができるのだ

目覚ましい成功を収めている会社は、その会社の代名詞となるような、または抜群に儲かる製品やサービスを一つは持っている。カーネル・サンダースは、フライドチキンの独自のレシピ一つを手にＫＦＣ社を起こした。クアーズ社は一つの醸造所でつくられる一つのビールで、一九四七～六七年の二〇年間に一五〇〇パーセントもの成長をとげた

自分一人で偉くなった人はいない。ジョン・レノンとポール・マッカートニーが互いの作詞作曲に影響を与えたことは世に知られているが、レコーディング・スタジオにはジョージ・マーティンがいた

やることリストは、用件一覧としては有用だが、一方で、大して重要でないものも含め、そこに挙げられた項目はすべてやらなければという義務感に私たちを駆り立て、毎日はそれに支配されてしまう

重要な二〇パーセントを特定して、そこでとどまってはいけない。これをさらに究極まで突き詰めてほしい。重要な少数の中のさらに重要な少数を見つけるのだ

意志の力を使いはたすと、私たちはみなデフォルトに戻ってしまう。あなたの“既定の設定”は何だろうか？

「大きく」生きることによってのみ、真の人生を経験し、潜在能力を活かすことができる

人生は問いであり、どう生きるかが答えなのだ

◆的をしぼり込む質問
要素１．「それをすることで」
要素２．「他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような」
要素３．「私ができる『一つのこと』は何か？」

金儲け以上の大きな目的があるときに幸せは生まれる

————————————————

『ワン・シング　一点集中がもたらす驚きの効果』ゲアリー・ケラー、ジェイ・パパザン・著　ＳＢクリエイティブ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 4797375116

————————————————-

◆目次◆

PART1　嘘　私たちを惑わし、つまずかせるもの
PART2　真実　生産性へのシンプルな道
PART3　目覚ましい成果　秘められた可能性を解放する
エピローグ　「一つのこと」を活かす
訳者あとがき