2013年5月17日

『ハーバード流自分の限界を超える思考法』 マリオ・アロンソ・ブッチ・著  Vol.3223

【ハーバード流、自分の限界を超える方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905154456

本日の一冊は、ハーバード大学メディカルスクールの特別研究員、マリオ・アロンソ・ブッチ氏によるベストセラーの邦訳。

スペインで記録的ベストセラーとなった本という触れ込みですが、中身は確かに面白いです。

われわれ人間が不安状態、恐怖状態、自信喪失状態になった時、身体にどんな変化が訪れているか、というドクターらしい切り口もあるのですが、醍醐味は、巧みな比喩と寓話、エピソード。

新たな人生を切り拓こうとする時、人間が直面する心理状態にどうやって打ち勝つか、そのヒントが書かれています。

「序章」で著者は、こんなことを書いています。

<どんなドングリも、カシの木になる可能性を秘めている>

では、ドングリであるわれわれは、なぜカシの木になれないのか、それは、自分の限界にフォーカスするあまり、可能性や願望にフォーカスすることを忘れてしまうからです。

では、可能性や願望に目を向けるには、どうすればいいか。

著者は、本書のなかでこんなアドバイスをしています。

<新しい世界にアクセスしたいと思うなら、現実に対する見方を変えなければならない。それには、これまで見ていたものとは別のものを見ようとする姿勢が欠かせない>

著者によると、<過去を土台にして未来を築くのは、未来を創造する方法としては適切ではない>そうですが、いずれにしろこれらのアドバイスを活かすには、不安に打ち勝つことが大事。

1.自分には何か大事なものが欠けているという気持ち
2.世界は危険な場所だという認識
3.自分はまったくのひとりぼっちだという思い

著者が掲げているこの3つの思い込みを突破することが、人生を改善するためのヒントとなるでしょう。

自分の限界を突破するために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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どんなドングリも、カシの木になる可能性を秘めている

ヘレン・ケラーが、目が見えないこと以上に悪いことはありますかという質問を受けたときのこと。彼女は「あります、それは目が見えるのにビジョンがないことです」と答えた

自分がどっちへ向かっているのか知らない水夫にとっては、どんな風も追い風とは言えない

新しい世界にアクセスしたいと思うなら、現実に対する見方を変えなければならない。それには、これまで見ていたものとは別のものを見ようとする姿勢が欠かせない

人間の行動の結果は2つしかない。目指した目標を達成するか、次回の目標達成につながる貴重な教訓を学ぶかのどちらかだ

記者はさらに尋ねた。「なるほど。ところでドクター・コスグローヴ、絶対に失敗しない方法はありますか?」コスグローヴの答えは率直かつ辛らつだった。「ええ。あります。でも、絶対に失敗しないことの代償も知っておいてください。その代償とは、何も言わないこと、何もしないこと、何者にもならないことです」

◆心の合気道の達人になりたいなら、次の2つの問いかけをしなくてはならない
1.相手はどういうニーズを隠そうとしているのか?
2.相手はどういう価値を守ろうとしているのか?

過去を土台にして未来を築くのは、未来を創造する方法としては適切ではない

人が不安という双子のきょうだいとともにこの世に生まれ出るとき、一連の奇妙な思い込みが自分の中で形成される、というのが私の考えだ。思い込みのひとつ目は、自分には何か大事なものが欠けているという気持ち。2つ目は、世界は危険な場所だという認識。最後の3つ目は、自分はまったくのひとりぼっちだという思いである

勝者とは、非凡な決意を抱く平凡な人々のことである(作者不明)
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『ハーバード流自分の限界を超える思考法』
マリオ・アロンソ・ブッチ・著 アチーブメント出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905154456

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◆目次◆

第1部 「想像力」と「集中力」が道を切り開く
第2部 「言葉」が心の持ちようを変える
第3部 「内なる対話」が魂を目覚めさせる
第4部 「困難」と「失敗」が新たな地平に導く

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