【バイブル登場】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041103118
本格的な経営書でありながら、1巻が350万部、2巻が400万部、これまでに累計800万部を達成しているという、驚異のシリーズをご存じでしょうか?
それが、「ドラッカー亡き後、世界で最も影響力のあるビジネス・シンカー」と言われる、ジム・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー』シリーズ。
※参考:『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822740315
※参考:『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822242633
※参考:『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の5段階』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248178
なかでも、1巻を超える名著となった『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(原題:GOOD TO GREAT)は、「第5水準の経営者」「針鼠の概念」「だれをバスに乗せるか」など、興味深い理論を提唱したことで知られています。
そんな『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの最新刊が、ついに発売になりました。
今日は、この『ビジョナリー・カンパニー4』についてご紹介しようと思います。
今回の研究対象となったのは、不確実な時代に突入しても躍進する「10X(十倍)型企業」。
同じような環境にあり、同じように偉大になるチャンスがありながら、伸びた企業とそうでない企業を比較し、その違いは何かを徹底分析しています。
サウスウエスト航空とPSA、インテルとAMD、南極に向かったアムンゼンとスコット…。成否を分けたさまざまな事例を比較し、生き残る企業とリーダーに共通する原則を導き出しており、じつに参考になります。
本書によると、10X型リーダーに共通するのは以下の3つ。
1.狂信的規律
2.実証的創造力
3.建設的パラノイア
かいつまんで言うと、どんな環境にあっても勝てるリーダーというのは、1.行動に一貫性があり、決して妥協しない。2.実証的データに注目し、他社の意見や権威に流されない。3.常に不安を感じていて、最悪の事態に備えている。
ビル・ゲイツが考えられうる悪夢のシナリオをすべて書き込んだ「悪魔のメモ」、サウスウエスト航空のCEOだったハワード・パトナムがまとめた「パトナムのリスト」、過剰なほどの事前準備をしたアムンゼンのエピソードなど、さまざまな証拠をもとに、どんなリーダーが不確実な状況で勝利するのか、徹底して分析しています。
「二十マイル行進」「銃撃に続いて大砲発射」「SMaCレシピ」など、またまた新たな概念が登場し、今回も見逃せません。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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われわれは未来を予測できない。だが、未来を創造できる
アムンゼンはイルカの肉を生で食べた。探検中の非常食として有用かどうか実験するためだ(中略)彼はエスキモーの生活手法を体系的に取り入れ、自ら実践した。北極・南極への探検で遭遇するかもしれないあらゆる状況に備えるために、である
アムンゼンは出発時に隊員五人に対して食糧など三トンの補給品を用意したのに、スコットは隊員十七人に対して一トンの補給品を用意したにすぎなかった
◆10X型リーダーが見せる主要行動パターン三点セット
「狂信的規律」「実証的創造力」「建設的パラノイア」
ルイスは選択肢A(無視する)も選択肢B(屈服する)も拒否し、選択肢Qに向かったのである。選択肢Qとは、四半期に一回ではなく毎月一回決算を発表することだ。アメリカ証券取引委員会(SEC)の規制を受ける上場企業として、プログレッシブは月次決算へ移行する第一号になるのだった
社会心理学者の研究によると、不確実性が高い時代になればなるほど、人々は権威筋や職場の同僚、集団行動など他人を基準に行動の手掛かりを求める。10X型リーダーは対照的だ。不確実性の時代に自らの目標を定める際に、広く受け入れられている社会通念を無視する
アムジェンの初期は、われわれが調査の中で発見した基本的パターンに見事に合致する。銃撃に続いて大砲発射だ。まず、何が有望なのか見分けるためいくつも銃弾を撃つ。次に、銃撃によって有望分野について実証的な裏づけを得たら、そこへ経営資源を集中投下して大砲を放つ。砲弾が命中したら、成果を最大化するために二十マイル行進に入る
死線リスクは、企業を文字通りつぶすか、そうでなければ深刻な打撃を与えるリスク。非対称リスクは、潜在的なダウンサイド(損失)が潜在的なアップサイド(利益)よりも大きいリスクだ。制御不能リスクは、自力で管理・抑制できない不可抗力に企業が直面するリスク
運は戦略ではないが、ROL、つまり運の利益率をプラスにすることは戦略である
われわれが選抜した偉大なリーダーは、(一)勝利と同じぐらいに価値観にこだわる、(二)利益と同じぐらいに目的に執着する、(三)成功するのと同じぐらいに役立つことに注力する
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『ビジョナリー・カンパニー4』ジム・コリンズ、モートン・ハンセン・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249239
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◆目次◆
第1章 不確実性の時代に飛躍する
第2章 10X型リーダー
第3章 二十マイル行進
第4章 銃撃に続いて大砲発射
第5章 死線を避けるリーダーシップ
第6章 具体的で整然とした一貫レシピ
第7章 運の利益率
エピローグ 自分の意志で偉大になる
よくある質問
解説 コリンズとドラッカー 牧野洋
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