【人気シリーズ第3弾】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734566
本日の一冊は、以前ご紹介して大反響だった累計50万部のベストセラー、「財務3表~」シリーズ最新刊です。
一作目が、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)を一体で理解する方法を説き、大ベストセラー、二作目が、企業分析の方法論を示して、やはりベストセラー。
今回の三作目では、利益と現金の違いを理解するための会計知識、ビジネスを「売上」と「利益」ではなく、「投資」と「リターン」で見るための会計知識を説いています。
会計を学んでいない人が、
「利益」=「現金」ではない。
と言われると、大体の場合、混乱すると思われますが、これがわかっていないと、いざ起業した時、会社を潰すリスクがあります。
なぜなら会社は、赤字でもキャッシュがあれば潰れませんが、キャッシュがなければ黒字でも倒産することがあるからです。
本書では、なぜ「利益」=「現金」ではないのか、なぜ売上を増やすとキャッシュが足りなくなるのかといった仕組みを、実際の財務諸表を見ながら解説。
計算し、数値がどう動いていくのか確かめながら説明しているため、なぜお金が足りなくなるのか、理解がより一層深まると思います。
また、実際にキャッシュを増やす方法や、企業再生の手順などがわかりやすく書かれているので、いま苦しい経営者でも、きっとヒントが見つかるはずです。
本書の優れたところは、経営する立場から見た会計の要諦がズバリ書かれている点。
どうすれば会社を潰さずに済むのか、どうすれば資金繰りで苦しまずに済むのか、そのポイントが書かれているので、経営者、起業家はぜひ読んでおくといいでしょう。
これはおすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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利益はある一定期間の事業実態を表すために必要な数字ではありますが、現金の実態を伴ったものではありません
多くの人が企業にとって大切なのは「売上」と「利益」だと思っています。もちろん、「売上」と「利益」は大切です。しかし、ビジネスの基本は「投資」と「リターン」です
すべての企業は「お金を集める」→「投資する」→「利益をあげる」という3つの活動を行っています。この3つの活動が損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)とキャッシュフロー計算書(CS)で表されています
「当期純利益」は株主のもの
ゼンショーは莫大な借入金でこれらの企業の株式を取得して傘下に収めたのです(中略)マクドナルドはゼンショーとは違い、規模の拡大を追わず利益重視戦略をとっています
収益とは「売上高」と「営業外収入」と「特別利益」の3つです。費用は「売上原価」「販売及び一般管理費」「営業外費用」「特別損失」「法人税等」の5つです。実はこの利益対策の中で、売上高を上げること、ドラッカーの言葉を借りれば、「顧客が欲しがる商品やサービスを、顧客が自らすすんで支払う価格で供給すること」こそが、企業が注力しなければならないこと
借入金の元金部分の返済額はPLには表れません。PLに表れるのは支払利息のみです
同じ商売を行っていても売掛や在庫が多ければ現金は減り、買掛が多ければ現金は増える
目標を設定すべきなのは売上や利益ではなく、自らがコントロールできるマーケティング機能、イノベーション機能、管理的機能についてです
売上高のなかで現金の動きと一致しないものは売掛による売上くらいですし、現金支出のない費用で大きなものは買掛による仕入と減価償却費くらいのものです
売上高のうちの一定割合が売掛による売上であったり、売上高の一定率の在庫が常に必要なビジネスでは、売上高が増えれば増えるほど現金が足りなくなっていくことがある
投資評価は利益でなくキャッシュフローで考える
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『財務3表実践活用法』國貞克則・著 朝日新聞出版
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◆目次◆
第1章 会計を通して、ビジネス全体を俯瞰しコントロールする
第2章 利益と現金の違いを認識する
第3章 世の中は「投資」と「リターン」で回っている
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