【ジョブズに日本を託された男】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776207370
本日の一冊は、前アップル日本法人代表、前刀禎明さんによる初の著書。
著者は、ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLを経て、1999年に株式会社ライブドアを創業した人物です。
本書に書かれているのは、著者がこれまでのキャリアを通して学んだ、セルフ・イノベーションの方法論。
「常識」をまとっていなかった時代に返る、誰の真似もしない、関係ない者同士をつなぐ、自分が未来のコンシューマーになる…。
最近は、イノベーションが一種のブームのようになっていますが、本書は、仕事でイノベーションを起こしたい人、自分自身をイノベーションしたい方に、心構えとヒントを提供してくれます。
なかでも、「イノベーションのために捨て去る8つのこと」は、読んでおいて損はないでしょう。
◆イノベーションのために捨て去る8つのこと
1.「会社に行けば給料がもらえる」という前提
2.「社内事情」という幻想
3.「技術立国」というプライド
4.「現状維持」という安心感
5.「多様なニーズに応える」という甘え
6.「代案・提案なし」の文句
7.「雇われている」という感覚
8.ロジカルシンキングとマーケティング
どこの会社でもありそうなことを、ズバリ言ってのける著者の辛口トークが、じつに痛快な一冊です。
個人的には、スティーブ・ジョブズが語った「Connecting the dots.」を受けて語った以下の言葉が印象的でした。
<大切なことは「ドット」である点の数が多ければ多いほど、長く、強い線になること。興味を持ったことや経験が多ければ多いほど、それらがいずれつながったときの迫力も増します>
イノベーティブな生き方を志向する人に、おすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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僕はそれまでの経験から、外資系企業の経営者や幹部に「どうすればいい?」と聞かれたとき、決して日本市場の特殊性を言い訳に使ってはいけないことを知っていました。「Japan is different.」は禁句なのです。そして解決策を示す際には、同時に達成までの時間を必ず明示しなければならないことを知っていました
キリンの首は短いかもしれないと考えることができるかどうか。それが、実は携帯電話からキーボードをなくせるかどうかと、大きくリンクしているのです
アップルは「再定義」や「再発明」という言葉をよく用いますが、それまで関係ないと思われていた技術や事柄をつなげ、まとまりある一つの新しい製品やパターンにすることが創造なのです
ユーザーの本当に望んでいるものを見極めたら、いらないものはバッサリ切り落としてしまう
感動の条件1 自分で想像する余地が残されている
感動の条件2 理屈が吹き飛ばされる
すばらしい理念に、停止することのない思考が組み合わさっているからこそ、彼らはサステイナブル(持続可能)なのです
大切なことは「ドット」である点の数が多ければ多いほど、長く、強い線になること。興味を持ったことや経験が多ければ多いほど、それらがいずれつながったときの迫力も増します
自分こそが、未来のコンシューマー
機能ではなく、製品そのものが人々にどんな価値を与えるのか。どんな製品がみんなの心を満たすのか。そればかりを考えていたからこそ、スティーブは天才であり、偉大なのです。彼は他社の製品との差別化などに興味はなかった。現在と未来の差別化こそが彼の仕事
◆イノベーションのために捨て去る8つのこと
1.「会社に行けば給料がもらえる」という前提
2.「社内事情」という幻想
3.「技術立国」というプライド
4.「現状維持」という安心感
5.「多様なニーズに応える」という甘え
6.「代案・提案なし」の文句
7.「雇われている」という感覚
8.ロジカルシンキングとマーケティング
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『僕は、だれの真似もしない』前刀禎明・著 アスコム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776207370
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◆目次◆
第1章 本当の「価値」とは何か?
自分にしかできない方法で、人を感動させる方法
第2章 僕がスティーブから学んだこと
アップルとスティーブ・ジョブズのイノベーション
第3章 なぜ、人は変われないのか?
セルフ・イノベーションを阻む8つの悪とは
第4章 人々の想像を超えてゆけ!
セルフ・イノベーションを起こす11の決意
第5章 感性を磨く7つのトレーニング
他人が気づいていない価値を見つける方法
第6章 セルフ・イノベーションを加速する方法
世の中にインパクトを与える人になる12のアクション
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