【これは効きそうです】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249123
「人は強制しても、行動しない、変わらない」
これは、多くの管理職の方が感じていることではないでしょうか。
であれば、せめて現場が気づいて自ら変わって欲しい。
本日ご紹介する一冊は、その現場の気づく力をサポートするための「しつもん」法を説いた一冊です。
著者の松田充弘さんは、大学在学中に会社を起こし、その後もいくつか会社を経営、その過程で人間関係の悩みを抱え、さらには社長をクビになった人物です。
周りからどんどん人がいなくなり、借金だけが残った著者が活路を見出したのが、「コーチング」だったのです。
本書には、そのコーチングの肝である、「気づかせる質問術」をまとめた一冊。
「今、何がうまくいっている?」
「何の制限もないとしたら、どんなアイデアがある?」
などといった、部下に気づきを促す質問、さらには経営者に対する質問もあります。
「あなたの会社がなくなったら、誰が、どう困りますか?」
「お客様は、どんな気持ちになりたくて、それを購入するのですか?」
今、日本企業にもっとも必要なのは「行動力」だと思いますが、その行動力を生み出すのは、「気づく力」だと思います。
本書の質問は、その「気づく力」を高めてくれるのです。
経営や部下の指導で行き詰まりを感じている方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————
経営の神様と呼ばれる松下幸之助は、「君、どない思うんや?」という質問が口癖だった
教えられたことは身に付かない
現場の「気づく力」が閉塞感を打ち破る
◆質問者に身に付けてほしい6つのマインド
1.聞き上手になる
2.まずは話を受け止め、否定しない
3.「できないを克服」ではなく、「できるを伸ばす」
4.どんなときも応援する
5.こまめにねぎらう
6.自分自身を満たすことを忘れずに
部下を「顧客」として接する
「今、何がうまくいっている?」
1.「書類ができたね」
2.「書類ができたね。助かったよ」(事実+感情)
3.「書類ができたね。助かったよ。よくやってくれたね」
(事実+感情+賞賛)
(中略)
1より2、2より3のほうが、「ほめられた感」が強く伝わる
「どのようにしたらうまくいくと思う?」
責任追及のための尋問は、本当に不毛で何も生み出しません。部下は、せっかくの能力を「言い訳」のために動員してしまいます
部下に大変さを尋ねて、返ってきた答えが150%を超えていたら要注意です。必ず何らかのフォローが必要です
ご縁は広げるものではなく、深めるもの
人数を絞り、「相手のために役立てること」を考える
「あなたの会社がなくなったら、誰が、どう困りますか?」
「お客様は、どんな気持ちになりたくて、それを購入するのですか?」
お客様は「先生」から買いたい
————————————————
『しつもん仕事術』松田充弘・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249123
————————————————-
◆目次◆
プロローグ さあ、しつもんの旅へ
第1章 しつもんパワーを10倍にする6つのマインド
第2章 部下がやる気になる「魔法の質問」
第3章 仕事力が劇的にアップする「7つの法則」
第4章 実践したその日から、ビジネスが変わる!
「魔法の質問マンダラチャート」活用法
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。