2012年6月7日

『急騰株はコンビニで探せ』クリス・カミロ・著 Vol.2878

【世界一のアマチュア投資家、語る。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484121123

本日の一冊は、ひさしぶりに読んで興奮した株式投資本。

著者のクリス・カミロ氏は、2007年9月から2010年4月までの間に、個人の投資ポートフォリオの価値を、8万3752ドルから238万8311ドルにまで上昇させた人物。

こう書くと、「何だ、たまたま当たった個人投資家か」という方がいらっしゃるかもしれませんが、はっきり言ってこの人の投資センスは半端じゃないです。

投資には、ファンダメンタル分析もテクニカル分析もいらない。

自分独自の情報収集、観察のメソッドを持ち、さらには「コンセンサス・スコア」という独自の分析法まで開発してしまった著者の、「市場を出し抜くノウハウ」が、これでもかというほど、びっしり書き込まれています。

著者いわく、「普段からテレビを見て、雑誌を読み、インターネットを楽しみ、フェイスブックで友人と交流している」なら、アマチュア投資家として成功するための条件はそろっている。

あとは、手に入れた情報が本当に優位性を持つものなのか、吟味するだけです。

本書には、その吟味方法も書かれています。

ウォール街のエリートを出し抜き、個人で億単位のお金を稼ぐための投資法。

読み物としても面白いので、株価が低いうちに、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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優良株を選ぶ能力は、金融に関する知識や経験と関係がない

クロックスはあれほど鮮やかで目立つのに、粋なスーツばかりを着ているウォール街のエリートたちは、それが流行していることに気づかない。新聞のビジネス面で、クロックスが記録的な売上を見せているという記事を読んで初めて流行に気づくのだ

「いちばんいいのは、その会社について、ほかの人がつかんでいない情報をつかんだと思った時だろうね」(父の言葉)

「トレンド(株価の方向性)を追え」と言う人がいたら気をつけたほうがいい。その人はテクニカル分析という疑似科学で私たちを洗脳しようとしているのだ

ファンダメンタル分析を信用するためには、結果が出るまで待てるだけの忍耐力が必要となる

バフェットの忍耐力はずば抜けている。時が来れば、市場はその企業の利益を無視できなくなることを知っているのだ

投資の真の秘訣は投資分析にあるのではない。ほかの人よりも早く《状況を一変させる情報》を見つける技術にある

最富裕層はリスクを恐れる傾向が低い

女性というのは、女性向けの品物(宝飾品、アンティーク家具、銀器、高級婦人服など)の値づけはきわめて得意である。だが、男性寄りの品物になると安値をつける傾向がある

Q.いつ投資を始めれば(株式を購入すれば)いいのか?
A.ウォール街がまだ気づいていない《状況を一変させる情報》
をつかんだ時に。
Q.いつ投資を終わらせれば(株式を売却すれば)いいのか?
A.《状況を一変させる情報》をウォール街が事実として認識
した時に。

投資目的の観察の場合、抱く疑問はいつも同じである。「私が今見聞きしていることは、企業の売上や利益に大きな影響をもたらす可能性があるのか?」

専門家というものは、得るものや失うものが大きい場合には、事態を正確に把握しようとするが、得るものや失うものが小さい場合には、事態を正確に把握しようとしない。ということは、比較的規模の小さい、あまり知られていない企業のほうが、情報のアンバランスを見つけられる可能性が高い

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『急騰株はコンビニで探せ』クリス・カミロ・著 阪急コミュニケーションズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484121123
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◆目次◆

はじめに
序 章
第1章 どれにしようかな
第2章 問題があるなら改めろ
第3章 わかっている人間はいない
第4章 他人の金
第5章 自分が目にしたものを信じろ
第6章 金融の知識はいらない
第7章 アマチュアはプロが知らないことを知っている
第8章 人脈は誰にでも作れる
第9章 一歩を踏み出す勇気を持て
第10章 投資家としての視点を忘れずに
第11章 サクセスストーリー
付 録―ウォール街の裏世界への招待状
謝 辞
訳者あとがき

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