【入社10年を過ぎたら読む本】
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本日の一冊は、10万部超のベストセラーとなった『入社1年目の教科書』の著者、岩瀬大輔さんによる待望の新刊。
※参考:『入社1年目の教科書』
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『入社1年目の教科書』は、東大在学中に司法試験に合格、ハーバード・ビジネス・スクールをベイカー・スカラー(成績最優秀称号)で卒業したエリートの著者が処世術を説いた、ということで話題になりましたが、本書は、その入社10年後バージョンです。
土井も経験からわかっていますが、入社10年目というのは、仕事に慣れてきて、ちょうどマンネリ化する時期。
新卒から同じ会社に勤め続けていたとすると、30代前半の方が該当します。
出世する人間は出世し、自分の才能の限界も何となく見えてくる。
そんな時期に何を心掛け、どう働けばいいのか。
本書は、そんな悩める30代のために書かれた一冊です。
『入社1年目の教科書』ほどの切れ味はありませんが、30代にぶち当たる壁の正体を、見事にいい当てています。
何をやるかよりも「誰とやるか」、上司をマネージすること、「借りる力」を持つこと、ベテランと仕事すること、自分の取締役会を持つこと…。
シンプルながら有用なアドバイスが、目を引きます。
本の内容もさることながら、現場における著者の思考の柔軟さには、毎回頭が下がる思いです。
上司の悪口を言ってばかりの方、相変わらず一人でもがいているプレイヤー志向の方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何をもって自分が満足するか、それを知っている人こそが幸せになれる
仕事なんてそもそも、楽しくないのが当たり前
僕の場合は、(1)何をやるかよりも「誰とやるか」、(2)自分にしかできない「何か」はあるか、(3)社会に「足跡」を残したい。この3つの仕事観を大事にしてきました
“Managing Your Boss”これは僕がハーバード・ビジネス・スクールの授業で教わった言葉で、「自分の上司を上手にマネージせよ」という意味です。つまり、上司とのソリが合わないのは、相手が悪いのではありません。自分が上司をマネージできていないということなのです
では上司をどうマネージすればよいか。僕は、「借りる力」を持つことではないかと思います
プリントアウトしてから上司に紙で渡すというひと手間を忘れないでください
入社10年目になると、仕事がデキる人間には、できない人をフォローしながら育てていくということも期待されています
やはりチームとして大きな目標を達成するには、若い人材だけでは経験が不足することがあります。他方、ベテランだけではエネルギーが足りません(中略)だから僕は若手の皆さんに、積極的にベテランと仕事をすることを勧めたいのです
人脈は、好きな人を大切にすることで広がる
9割は「いい人」。意見の対立は立場の違いから生まれる
自分の取締役会を持て。注意してくれる人はだんだんいなくなる
今より幸せになる方法は2つある。人と比較しないことと、慣れないこと
世の中、好きなことだけをやってお金がもらえるほど甘くないということです。そうではなく、誰かが「やってほしい」と思っていることをやるから、対価がもらえるのです
「少し危険だけど面白い手」を打ってみる
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『入社10年目の羅針盤』岩瀬大輔・著 PHP研究所
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◆目次◆
chapter1 仕事は、他人の力を借りれば、4倍楽しくなる
chapter2 勉強が嫌いな人でも人生の「学び」なら楽しめる
chapter3 仕事を楽しそうにしている人の秘密
chapter4 不採用通知は、自分の人生を闘っている賞状だ
chapter5 仕事とプライベートは分けるな
chapter6 目的地までの旅を楽しくする
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