【TVリサーチャーの調べる技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396614012
テレビ取材を受けたことのある方なら、一度はお世話になったことのあるリサーチャー。
番組を作るための下調べや、出演者を決定するための情報集めなど、さまざまなリサーチを行う、情報収集のプロフェッショナルです。
本日の一冊は、そんなテレビリサーチャーの情報術を公開した一冊。
「行列のできる法律相談所」「SMAP×SMAP」「超タイムショック」「ボクらの時代」など、数々のヒット番組に携わってきた著者が、どうやって面白い情報を探すか、どうやって裏取りをするか、そのテクニックを披露しています。
一般の方が知らない専門図書館や専門誌、検索サービスなど、プロの情報源がわかるのもありがたいですが、何より感服したのはその情報構成力。
情報をどう分類すれば面白い切り口が見つかるのか、どう構成すれば面白く伝わるのかがわかり、じつに参考になります。
マスコミ関係者はもちろんですが、プロとして執筆に携わる方、情報発信する方には、きっと役立つ内容だと思います。
単なるリサーチテクニックの本だと読んでいて飽きもくるのですが、本書の場合、マルミミゾウや「月刊むし」の話など、リサーチのこぼれ話もあり、最後まで飽きずに読むことができます。
雑学好きな方にも、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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最初にリサーチするべきは、クライアントや上司、つまりその情報を使って何かをしようとしている人のこと
情報地図を描くとき、まずはていねいに概論に当たる
正確な情報を得るには、ソースの選定が重要です。公式ホームページなどのオフィシャルデータや辞典、事典類から当たります
情報というのは単体で存在しているより、つながっていることで価値が高まるというのが私の持論
◆番組で「B級グルメ」を特集することになった場合のレジュメ
1.「B級グルメの定義、歴史」
2.「B級グルメの定番ラインナップ」
3.「B級グルメのニューフェイス」
4.「B級グルメの番外編」
5.「B級グルメの仕掛け人」
6.「B級グルメの全国地図」
◆情報を扱うプロの三原則
1.出典明記と原典主義
2.複数ソース主義
3.アフターイメージ
書籍→新聞→雑誌→インターネット→対人取材という、この順番でソースに当たることが、非常に重要
著者プロフィールからも、たくさんのヒントを得ることができます。たとえば、著者が大学教授だとしたら、所属している学部、学科、研究内容はすべてヒントでありキーワードになります
◆専門図書館
・国立国会図書館
・日本交通公社 旅の図書館
・味の素食の文化センター 食の文化ライブラリー
・米国大使館 レファレンス資料室
・松竹大谷図書館
一番コアなファンたちが持っているような、とっておきのエピソードにたどりつくには、その人がファンの間で何と呼ばれているかということを、まずキーワードとして調べるべき
デパートは全フロアを歩く
わからない言葉を放置しない
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『プロフェッショナルの情報術』喜多あおい・著 祥伝社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396614012
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◆目次◆
1章 脳内に「情報地図」を描く
2章 プロのネタ取りは5つのソースで!
3章 集めた資料を「情報」に変える
4章 仕事の質を上げる! 情報に強くなる習慣術
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