【長友佑都、熱い想いを語る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591124452
本日の一冊は、AFCアジアカップ2011で決勝点をアシストし、日本代表のアジア制覇に貢献、現在は名門インテルでプレーする、長友佑都選手による話題の一冊。
2005年に明治大学でサイドバックに転向してから、めきめきと頭角をあらわし、ユニバーシアード代表、FC東京の特別指定選手、U-22代表、プロ入り、A代表、北京五輪、W杯、チェゼーナへの移籍、そしてインテル入りを果たした、まさにシンデレラボーイですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
小学校3年生になる頃、母が離婚し、母子家庭で貧しい暮らしを余儀なくされ、愛媛FCの選抜試験で失格。ずっと「大人の男に不信感みたいなものを抱いていた」という著者。
そんな著者が、恩師との出会いをきっかけに変わっていく…。
人を成長させるのは、やはり師の存在と感謝、そして個人の努力だと、改めて実感させられます。
そして、人が飛躍するのは、自らのポジションを見つけた時。
明治大学時代、望まないサイドバックのポジションを監督に命じられたことから、長友選手は急激に変わり始めます。
「やりたいこと」ばかりを主張していっこうに芽が出ない若者が多いなか、不本意な指示を長友選手がどう受け止め、自らの躍進につなげていったのか。そのプロセスは一読に値します。
そして、何よりも本書から受け取りたいのは、<”努力する才能”がないと、成長出来ないと思う>と断言する著者の、努力するための考え方。
壁にぶつかった時、悔しい時、逆境に立たされた時、どう考え、行動するか。
本書には、成長し続ける人に共通する考え方、そしてセルフトークの技術が含まれています。
成長へのエネルギーが欲しい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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闇雲に努力するだけでは、成長はできない。そのために重要なのは、冷静に現実を見ることだと思う。良いことからも悪いことからも逃げない
このときの苦い思いは、のちに「挑戦のためには準備が必要だ」ということを教えてくれた。一足飛びで夢や目標は達成できない。階段を昇るように目標に近づくことで、それを実現出来るのだ
環境のせいにするな。すべては自分次第で変えられる
チームがひとつになることは、ボールを蹴るよりも大切なこと
足りひん思うたところは、練習したらええだけや
「佑都、お前な、上を目指したいと考えてるんやろ? だったら、走れるようにならなアカン。スタミナをつけなければ、上には行かれへんぞ!!」(中学校時代、井上先生の言葉)
”努力する才能”がないと、成長出来ないと思う
追いかけるターゲットが身近にいるほうが成長出来る
◆井上先生が掲げたサッカー部の3本柱
自分づくり
仲間づくり
感謝の心
寂しいと思ったら闘えない、大きくなれない
目指す場所がどんなに遠く離れていても這い上がっていくしかない。レベルの高い環境に身を置いているのだから、ギャップを感じるのは当然だ
短所よりも長所を伸ばし武器を作る
自分の気持ちや決意、信念を貫き通すことは大切だ。でも、第3者の客観的な目、言葉に耳を貸すことも同じように重要なんだ
プロになろうと、代表になろうと変わらない。変わっちゃいけない自分の心の幹。それが努力だ
悪いときこそ自分が1ランクも2ランクも成長できるチャンス。だから、僕はいつも苦労が来るのを待っている。そのときの準備をしながら、待っているんだ
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『日本男児』長友佑都・著 ポプラ社
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◆目次◆
第1章 初志貫徹
第2章 一期一会
第3章 一意専心
第4章 切磋琢磨
第5章 試行錯誤
第6章 有言実行
第7章 一心不乱
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