2011年3月26日

『会社を辞めるのは、「あと1年」待ちなさい!』 石田淳・著 vol.2439

【その転職、待った!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838722400

以前、『「伝説の社員」になれ!』に、入社した瞬間、自分で自分をクビにしろ、というお話を書かせていただきました。

※参考:『「伝説の社員」になれ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794218036

これは、どうせクビだと思ったら、積極的行動を取れるから。

多くの人は、それが人間関係であれ、給料であれ、現実を変えられない絶望感から会社を辞めますが、もし自分の力で現実を変えられるなら、辞める理由は大幅に減るはずです。

同様のことを説いているのが、本日ご紹介する『会社を辞めるのは、「あと1年」待ちなさい!』という本。

行動科学マネジメントの第一人者で、ベストセラー『「続ける」技術』の著者、石田淳さんが、サラリーマンのための「あと1年だけ辞めるのを待つ技術」を説いています。

※参考:『「続ける」技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512432/businessbookm-22/ref=nosim

今日の講座で生徒さんにもお話したことですが、成果というのは、大多数の人が「もうダメだ」と思った先に待っているもの。

だからこそ、真剣に成果を出そうと思うなら、死ぬほど辛いときに、一歩留まる理由を探すべきなのです。

(土井が好きなクリストファー・クロスの「All right」という歌にも、Find another reason why you should pick it up.という歌詞があります)

土井も、これまでに2400本のメルマガを書き続けてきましたが、そもそも、「続ける」という行為は「辞める」「始める」行為に比べて地味なものです。

本書で取り上げられている内容は、著者お得意の行動科学マネジメントの基礎が大半で、既に著書を読んだ方には既知の内容が多いですが、現在、仕事に悩んでいる方なら、続ける理由、続け方など、気づきが得られるかもしれません。

本書を読んで、「積極的続け方の技術」を、ぜひマスターしてみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

会社を辞めることは、人生の選択ではありません。勢いで会社を辞めるというのは、現状から逃げ出すことです。自分の将来に目を向けず、責任を放棄して、楽になろうとするだけです

もっとも簡単な方法は、「スモールゴール」を意識すること

「とりあえず1年だけ、がんばればいいんだ」そう思えば、憂鬱な気持ちにもならないはずです

◆行動科学マネジメントの「MORSの法則」
M:(Measured)……計測できる
O:(Observable)……観察できる
R:(Reliable)……信頼できる
S:(Specific)……明確化されている

会社や上司から与えられた仕事に、「have to(しなければならない)」という意識だけで取り組んでいると、やりがいは見つけられません

「あと1年だけ」と決めて会社に残るから、いろいろなチャレンジができる

まずは「社内人脈」を作り上げる

社内で高い評価をされている人は、社外にも広い人脈を持っています

会社を辞めてから成功する人は、辞めるまでにどれだけ不満があっても、円満に退社しているケースが大半です。独立起業したあとも、前の職場と積極的に情報交換をしたり、ビジネスパートナーとして取り引きをしています

多くの人は転職によって、年収をダウンさせているのが現状

人間は行動を「記録・計測」することで、目覚ましく改善していく

「がんばってタバコを吸わないようにしよう!」と思うだけでは、うまくいくものではありません。そこで、「どのような条件でタバ
コを吸うのか(1先行条件)」に目を向けます。タバコを吸いやすいのは、時間の空いたときです

「3結果条件」に目を向けることで、代替案が見つかることもあります。「タバコを吸うとどうなるのか?」と考えるのです。「口の中と頭がスッキリする」と思ったら、同じ結果が得られるガムをかむことで、タバコが不要になるかもしれません

————————————————
『会社を辞めるのは、「あと1年」待ちなさい!』石田淳・著 マガジンハウス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838722400

————————————————-

◆目次◆

1.「続職」という選択肢
2.現在の立場を再確認する
3.1年後に向かって続ける実行力
4.お金と時間の使い方を改善する
5.仕事の「仕組み」を作る
6.足りないスキルを身につける
7.秘められた可能性を引き出す

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー