2010年11月14日

『部下を育てるコーチング』菅原裕子・著 vol.2307

【部下を育てる上司のルール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022616814

本日の一冊は、50万部突破のベストセラー『子どもの心のコーチング』著者による、管理職のためのコーチングノウハウ。

もともと、PHPエディターズ・グループから出されていた『「やる気」のコーチング』を改題し、加筆・修正したもので、現在好調な『子どもの心のコーチング』の勢いに乗って売れそうな一冊です。

※参考:『子どもの心のコーチング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569668933

多くの方が感じているように、部下と上司はお互い理解し合うのが難しい存在。上司が「なんで理解できないんだ」といったところで、仕事には何のプラスももたらしません。

上司にできるのは、部下をやる気にさせるプロセスを淡々と進めることだけ。

昔、メンターに言われたことと同じですが、要は「やる気をそがない」ことが大切なのです。

本書には、部下のやる気に関する正しい知識と、やる気が芽生える場づくり、部下を育てるコーチング・シナリオなど、さまざまなノウハウが載っています。

上司がやってしまいがちなミスについてもコメントしているので、自分のマネジメントを顧みるためにも、有用な一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は不思議なもので、同じことでも人に言われてやるのは嫌です。逆に言えば、自発的な思いで向かう仕事は楽しく、何とか成果を上げたいと思うものです

やる気のない部下の数だけ損失が生まれる

レジ店員のちょっとしたやる気が、クッキーとマフィンの売上につながった

社会における人事情が変化し、働く動機も様々になってくると、かつてのような「頑張れば給料が上がる」とか「業績しだいで偉くもなれる」といった動機づけは、大して役に立たなくなってきています

上司の仕事は挑戦できる環境づくり

満足にかかわるのは、「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「昇進」などです

なぜ成果主義は上手くいかないのでしょうか。いくつもある理由のひとつは、お金そのものは、直接私たちを動機づけないことにあります。給料は「衛生要因」だからです

そのとき、表彰された別の人のことも覚えています。彼はその年、やったことのない難しい案件に果敢にチャレンジしました。そして、見事に失敗したのです。彼は傷つきました。そんな彼を、上司は人前で承認したのです

管理するだけでは自立した人は育たない

場に必要な第一要素は「安心できる環境」です

安心を構築すれば、部下のやる気を高めるに充分かというと、そうではありません。もうひとつ重要な要素があります。それは信頼して多くを求めることです

否定的なフィードバックも成長には欠かせない

お祝いは、プラスのフィードバックのやり方のひとつです。ほんの五分間の行事です。公式にみんなの前で認めることで、やる気はぐっと上がります

「なぜ、うちの会社はやる気が高まらないのだろう?」少しでもそう思うことがあるなら、会社にチームとして働く機能を導入することを考えるべきです

コーチングが機能するのは、そして人が育ちやすいのは、相手をできる人と捉えて、責任を与え、そのように扱うときです

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『部下を育てるコーチング』菅原裕子・著 朝日新聞出版
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◆目次◆

第1章 部下の「やる気」について考える
第2章 部下のやる気が芽生える「場づくり」
第3章 日常で部下が育つコーチング・シナリオ
第4章 「やる気」を高めるコーチング・スキルのポイント
第5章 チームの士気を高めるファシリテーション・スキル
第6章 自分を動機づけるセルフ・コーチング

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