2010年10月28日

『バカ売れDM集客術』豊田昭・著 vol.2290

【今すぐコストゼロで売上が上がる本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806137871

不況になると、営業マンの尻を叩いて、新規開拓に行かせる。

そんな会社が多いと思いますが、不況の時ほど大切なのが、既存客へのアプローチです。

既存客を喜ばせながら、どうやってクロスセル(複数買ってもらう)するか、アップセル(単価の高い物を買ってもらう)するか、マーケターの腕の見せ所だと思います。

本日の一冊は、この既存客へのアプローチをDMを使って行い、成約率12%を実現するという、DM術の紹介。

著者は、一部上場企業から個人事業主まで、3679のクライアントにDM発送サービスを提供する、DM職人の豊田昭さん。

年間66%のリピート率を誇る、人気のDMノウハウが本になったということで、一部、ネットの世界で注目を浴びています。

著者が提唱する「ゼロコストDM」の条件は、以下の2つ。

1.何かのついでに送る
2.限られたお客様に送る

これをやるだけで、売上が伸びるというのだから、やらない手はありません。

注文があった無農薬玄米を送る時に、にんじんとキャベツを同梱するやり方、士業同士のコラボレーション、松竹梅を作って客単価を上げる方法まで、じつにさまざまな方法が書かれています。

なかでも驚いたのは、「バンザイしている人のイラストを入れると、それだけで反応率は2割アップしました」というもの。

書かれている内容は、いずれも著者がデータを駆使して検証したものばかりなので、一読の価値があります。

ベタな本ではありますが、ぜひ読んで、自社のマーケティング活動に活かしてみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

広告費として使った分、お金は減りますが、顧客リストが増えれば将来の売上をアップさせられます。これぞ、有効な節税対策ではないでしょうか

「ダイエットシェイクもいかがですか?」というDMにはコストがかかっていません。商品を送るときはゼロコストDMのチャンスなのです

最初の1行「愛知県で500通以上DMを出すあなたへ」ですね。これだけなのですが、あるのとないので大違い

しばらく前に、無農薬玄米を注文しました。化学肥料、除草剤を使わず、害虫はカルガモに食べさせる「カルガモ農法」で作った玄米です。試しに5キロ注文したところ、ずいぶん大きな箱が届きました。「あれ?5キロのはずなのに……。間違えているのかな?」箱を開けてみてビックリ。にんじんとキャベツが入っていたのです。「今朝、うちで採れた無農薬の野菜です。召し上がってみてください」とのこと。「うわー、これはすごいDMだ!」と思いました

税理士と社会保険労務士など士業同士がコラボして、お互いの請求書送付先にセミナーやコンサルティングサービスなどのDMを入れるのもゼロコストでできます

◆ゼロコストDMの特徴
1.何かのついでに送る
2.限られたお客様に送る

「1000円プラスするだけで、こんなにいいお茶が飲めるのか! 注文しよう」これがアップセルです(中略)資料請求があったら、ア
ップセルになるDMを入れられないか、考えてください

松竹梅をつくれば、顧客単価が上がる

メリットを語ったら、次に欲しいのが「理由づけ」です

バンザイしている人のイラストを入れると、それだけで反応率は2割アップしました

金券を作るときのポイントは、できるだけ本物のお札に近い雰囲気にすること。捨てるのが惜しいと感じてもらえる券がいい

DM発送にも反応率が高くなるタイミングがあります。それは、1月15日以降の10日間、ゴールデンウィーク後の10日間、お盆休み後の10日間です。そう、どれも大型連休の後ですね。逆にダメなのが、大型連休前

問い合わせ先の電話番号、FAX番号、住所、メールアドレスなどは、念には念を入れてチェックしてください

————————————————
『バカ売れDM集客術』豊田昭・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806137871

————————————————-

◆目次◆

第一章 コストなしで売上倍増したDMとは?
第二章  ゼロコストDMはこう使え!
第三章 ひな形で簡単、ゼロコストDMを作ろう
第四章 反応率が上がるDMの作り方
第五章 DMの反応率を上げるために、制作物以外にも注意を払う
第六章 DMは2つに分ければ売上が倍増する
第七章 効果的なDMのチェックポイント

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー