【一番売れた生放送の秘密?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248267
本日の一冊は、テレビショッピングで日本一売る男、ジャパネットたかたの高田社長の売れる秘密に、記者が切り込んだ一冊。
もともとは、「日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)」「日経ビジネスオンライン」に掲載していた記事をまとめたもので、いずれもインタビューをもとにした読みやすい文章になっています。
過去に売れたICレコーダーやカーナビ、電子辞書などの例をもとに、どんな見せ方をしたらインパクトがあるのか、どんなトークをしたら買ってもらえるのか、高田社長本人の言葉で語られており、じつに参考になります。
安易なテクニックを期待する向きには、不適な内容かもしれませんが、売るために必要な「心」の問題を学ぼうとする真摯な売り手にとっては、これ以上に役立つ情報もないと思います。
環境問題への熱い思いを語って売った三洋電機の充電池「エネループ」、従来、ビジネスマンが使うICレコーダーを、お母さん向けに売った幻のトーク、辞書を積み上げてアピールした電子辞書の売り方など、テクニックを超えた売り手の「心」に、思わず感動してしまいます。
そして経営者として何より参考になったのは、最後にまとめられている、従業員たちの高田社長への思い。
これを読んで、特に高い給与でもないのに、猛烈に働く社員たちのモチベーションの源泉がわかった気がしました。
あれほどの忙しいスケジュールをこなしてなお、社員のために尽くしていた高田社長。
これを読んだら、もう「忙しいから見ている暇がない」なんて言ってられませんね。
ひさびさに元気をいただきました。これはおすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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話すということは想いを伝えること
通常、ICレコーダーは会議の録音などに使うものですが、当社では、小さなお子さんを持つお母さん方にすごい売れ行きでした。それは性能の説明は最小限にして、「『何時に帰る』とか『冷蔵庫にアイスクリームが入っているよ』など、お子さんへ伝言を残したいとき、これを使ってみてはいかがですか」とアピールしたからです
お客様は機能や使い方ではなく、「その商品を買ったら、自分の生活がどのように豊かになるのか」に興味がある
自分がぜひ伝えたいと思うことだけを話す
話し手の“気力”で売れ行きは決まります
「うまく話そう」と思っていないので緊張しません
手に持つことで、カメラのサイズを明確に伝えることができます。テーブルの上に置いただけだと、カメラのサイズはぼんやりとしか分かりません。これに対して、話し手が自分の手で持つことによって、お客様は手の大きさとカメラを比較することができます
「小さいでしょう、このカメラ。名刺を重ねてみますよ。ほら、名刺より小さいんですよ。あっそうか、ラジオでは見えませんよね」といった具合に話します
当社のテレビショッピングでは電子辞書を紹介するとき、収録している「国語辞典」「英和辞典」などの現物をすべて見せます。現物を並べることによって、「こんな小さな電子辞書に、これほどたくさんのコンテンツが入っているのか」とお客様に実感していただけるからです
液晶画面の美しさが特徴のビデオカメラならば、液晶部分を大きく載せるべきだし、機器のサイズが小さいことがセールスポイントなら、小ささを“見せる”工夫が必要です
ほんの少しでも「ま、いいか」という姿勢で仕事をすると、まず良い結果が出ない
後悔する時間ほど無駄なものはない
「人材が十分に育ったら」「準備が万全にできたら」などと言っていたら、自社制作は実現できなかったと思います
「他の人より上」を目指すより「昨日の自分」をライバルにしましょう
◆社員が社長のために頑張れる理由 一部紹介
1.言ってほしいことを言ってくれる
4.話を真剣に聴いてくれる
5.命令しないで、考えさせてくれる
6.しかるべきときはしかってくれる
7.社員1人ひとりをよく見てくれる
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『ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?』荻島央江・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248267
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◆目次◆
1.話す 自分の想いを伝えています
2.見せる 自分の感動をそのまま表現します
3.考える 「買いたい気持ち」に応えます
4.実行する 今すぐ全力。目標はありません
4.5.Q&A ここで、高田社長がみなさんの相談に乗ります
5.積み重ねる 1日1日の努力がブランドになります
6.人を育てる 社員の想いを受け止めます
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