【あのドラッカーが絶賛した名著】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212114
本日の一冊は、「イームズチェア」を世に出し、フォーチュン誌の「米国でもっとも称賛される企業」に何度も選ばれた世界的家具メーカー、ハーマンミラーの中興の祖、マックス・デプリーによる名著。
その哲学的で、規律正しいリーダー論には、あのピーター・ドラッカーも最大の賛辞を送っています。
リーダーにこうすべき、ああすべきと説く本は山ほどあり、マニュアル書も山ほどありますが、それらに決定的に欠けているものが、本書にはあります。
それは、自分がリーダーとして「どうなるべきか」という視点です。
土井はこれまでに仕事を通じ、たくさんのリーダーを見てきましたし、自分自身もマネジメントを経験して、「知っているだけでは行えない」ことを痛感してきました。
なぜなら、マネジメントで問題となるのは、知識やノウハウではなく、自分自身を律することだからです。
自分自身を律することができなければ、部下がやる気を出すどんな方法も実行に移せない。
また、仮にやったとしても、一過性のものに終わったり、リバウンドが来たりする。
本書は、そうならないために、リーダーの心を根本から入れ替えてくれる、ありがたい一冊です。
信頼、品位、精神、愛情…。
一見、ビジネスとは関係ないこれらの要素が、組織を成功に導く。
数多くの実業家が読んだ経営の原則とは何か、ぜひ味わってみてください。
これはおすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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メンターへのいちばんの恩返しは、あなた自身がメンターになることだと憶えておいてほしい
◆巧みなリーダーシップに欠かせない要素
1.誠実さ 2.関係を築き、育む手腕 3.コミュニティの構築
リーダーシップとは科学というより伝承であり、情報の蓄積というより関係の構築
リーダーに多様性への理解と受容があれば、社員一人ひとりが、自分は大切にされていると感じることができる
リーダーは成熟した人物でなければならない。自尊心、帰属意識、人に期待する気持ち、責任感、公平感を備えるということだ
マーケティングやセールス部門に、積極的でプロ意識が強く、やる気のある人が集まっていると推進力が生まれる。業務部門の社員が、最高の手段、設備、サービスを提供していると顧客に思ってもらえるときもそうだ
投げやりな考えで品物やアイデアを無駄にしたり、原則や法を破ったり、個人や家族を見捨てたりすることも、衰退を招く。率先して浪費し、カネもうけに走り、安易な満足を求めることも
私たちは、互いの才能の多様性を理解することで、相互信頼というきわめて重要な一歩を踏み出すことができる
みずから仕事に愛着があれば、誰かを訓練するときにも、スキルだけでなく「アート」を教えなければならないことがわかる
働くうえで大切なことが三つある。すなわち、変化にどう対処するか、争いにどう対処するか、潜在能力をどう発揮させるかだが、法的な契約関係は、たいてい変化と争いに耐えられず、壊れてしまう
◆チームメンバーが理解したいこと
・使命 ・自分のキャリアの将来 ・競争相手 ・職場環境 ・契約内容
潜在能力が活かされている「場」では、リーダーが部下に「贈り物」を与えている。リーダーシップとは、部下に借りをつくっている状態であり、その借りを「贈り物」で返さなければならないのだ
ほかの人がトラブルを発見するところに、偉人はチャンスを見出す
あえて情報を伏せておくより、情報を共有しすぎてミスをするほうがまだいい
リーダーが学ばなければならない重要なこと、それは衰退の兆候を察知することだ
◆マハトマ・ガンジーが述べた「7つの大罪」
「労働なき富」「良心なき快楽」「人格なき知識」「倫理なき商業」
「人間性なき科学」「犠牲なき信仰」「主義なき政治」
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『響き合うリーダーシップ』海と月社 マックス・デプリー・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212114
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◆目次◆
改訂版序文
本書に寄せて
はじめに
1.ある親方の死
2.リーダーシップの「アート」とは?
3.参加型マネジメントで組織を変える
4.「愛着」について
5.投手と捕手
6.遊軍リーダーを活かせ
7.資本主義の未来のために
8.これが「偉人」だ
9.「語り部」の役割
10.オーナーと従業員の理想の関係
11.リーダー必須のコミュニケーション術
12.「ピンクの氷」は危険の兆し
13.勤務評定のポイント
14.会社の施設のあり方
15.後継者の選び方
16.あなたは泣いていますか?
17.品格のしるし
あとがき
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