【経営者必読、ドラッカーの遺言】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006547
本日の一冊は、マネジメントの父、故ピーター・F・ドラッカーによる遺稿に、ジム・コリンズ、フィリップ・コトラーはじめアメリカビジネス界の偉人たちの特別寄稿を加え、まとめたもの。
リーダー・トゥー・リーダー財団刊行の「The Five Most Important Questions You Will Ever Ask About Your Organization(2008)」を邦訳したもので、ドラッカーが経営者に提示したという「5つの質問」がメインコンテンツとなっています。
その「5つの質問」とは、以下の通り。
1.われわれのミッションは何か?
2.われわれの顧客は誰か?
3.顧客にとっての価値は何か?
4.われわれにとっての成果は何か?
5.われわれの計画は何か?
並べてみるとじつにシンプルな内容ですが、読んでいくと、この質問がいかに深いものか、実感させられます。
ドラッカーの経営哲学に、経営の達人たちが解説を加える、これまでにない、贅沢な内容。
自らの経営の方向性を見直したい経営者には、じつに身の引き締まる一冊です。
経営者というのは、いつだって孤独なもの。部下に弱音は見せられず、安易に人には相談できない。
本書は、そんな経営者のメンターとなり、質問を浴びせかけてくれる、じつに貴重な一冊です。
だまされたと思って、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆5つの質問
1.われわれのミッションは何か?
2.われわれの顧客は誰か?
3.顧客にとっての価値は何か?
4.われわれにとっての成果は何か?
5.われわれの計画は何か?
いかなる組織といえども、顧客に聞かなければ、何を成果とすべきかはわからない
計画はその都度のものではない。うまくいくものを強化し、うまくいかないものを廃棄していくという連続したプロセスである
意思決定には守るべきルールがある。重要なことで容易にコンセンサスが得られたときには、そのまま決定を行ってはならないというルールである
アリストテレスにさかのぼり、初期キリスト教会の教えとなった言葉がある。「本質において一致、行動において自由、すべてにおい
て信頼」である
あらゆる組織が内部に反体制派を必要とする。「われわれにはわれわれの道がある」と言う者ではなく、「明日のための正しい道は何か」を問い続ける者が必要である
ミッションは大きくしなければならない。無限大でさえなければならない。しかも、直ちに行動に結びつくものにしなければならない
金のために妥協してはならない。品位にもとる機会は拒否しなければならない。さもなければ、魂を売ることになる
ミッションは、何を行うべきかとともに、何を行うべきでないかを教える(中略)世のため人のための貢献を最大にするには、自らがミッションとするものに徹底して的を絞らなければならない。多角化への誘惑に克たなければならない。ミッションでないものは行わないとの規律を守らなければならない
あなたの組織は、誰を満足させたとき成果をあげたと言えるか?
「顧客にとっての価値は何か?」という質問こそ、「5つの質問」のなかでも際立って重要である
最初に行うべきものは廃棄である(中略)死せる者を埋葬して、初めて復活はなされる
◆計画における五つの要素
1.廃棄 2.集中 3.イノベーション 4.リスク 5.分析
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『経営者に贈る5つの質問』ダイヤモンド社 P・F・ドラッカー・著
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◆目次◆
質問1 われわれのミッションは何か?
質問2 われわれの顧客は誰か?
質問3 顧客にとっての価値は何か?
質問4 われわれにとっての成果は何か?
質問5 われわれの計画は何か?
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