【バフェットが序文を書くほどの本とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314496
みなさんは、あのウォーレン・バフェットやビル・ゲイツ、ジャック・ウェルチでさえも話を聞きたがるというアメリカビジネス界の哲人、ドナルド・R・キーオをご存じでしょうか?
そう、この人物こそが、あの悪名高い「ニュー・コーク」を世に送り出し、その後、すぐさま立て直してコカ・コーラを現在のブランド企業に押し上げた張本人なのです。
驚くべきなのは、これまでに著書を持たず、あまり人前に出たがらないウォーレン・バフェットがこの人物のために喜んで序文を書いているということ。
さらに言うとバフェットは、本書を1千部購入し、株主総会でも配ったそうです。
ではなぜドナルド・R・キーオは、そこまで偉人たちを惹きつけるのか?
おそらくそれは、彼が哲学を持った人物だからではないかと思います。
大学で哲学を専攻し、その後アナウンサーとして活躍、その後務めた食品会社がコカ・コーラ社に買収されたことで、華々しいキャリアを歩むことになった著者。
本書は、その著者のビジネス経験をもとに、経営者が犯してはならない「10の失敗+α」をまとめたものです。
リスクをとらない、部下を遠ざける、考えるのに時間を使わない、一貫性のないメッセージを送るなど、経営者にとってのタブーが満載。
10の法則を一覧して「自分は大丈夫」と言える人でも、詳細を読んでいくうちに、いくつか反省させられる点があるはずです。
自らの経営が正しいかどうか、確かめるためにもぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いつも信条にしてきた点だが、自分より優れた人物と付き合うようにたえず努力すべきだとわたしは考えている。そうすれば間違いなく、自分を高めていくことができる(バフェットによる序文)
会社は経営者個人の性格の産物であり、延長である。経営する人物の長く伸びた影なのだ(中略)経営者が自分の弱点のために事業を間違った方向に導いたとき、事業は失敗への道を歩むのである
不可欠なのは、現状に安住できない感覚である。ものごとはもっとよくなっているべきだという感覚、いま行動しなければ将来が危ういという感覚、さらには、せっかくの機会を逃してしまうという感覚だ
ロバート・ウッドラフはコカ・コーラ社の長老であり、現在の繁栄をもたらした第二の創業者だが、オスカー・ワイルドの「世界は満足できない人間のものだ」という言葉が好きで、何度も引用していた
◆ゼロックス
長期的に利益を生み出していくには、短期的にイノベーションが必要だという単純な真理を無視した
自分の言葉や行動をほめてくれる忠実な人ではなく、自分の間違いを親切にとがめてくれる人のことを考えるべきだ(ソクラテス)
この単純な事実をしつこいほど強調しておきたい。自分の目でみることがいかに役立つかを
反則すれすれのところで勝負していれば、顧客や従業員に信頼されるとは思えない。そして、失敗する
一九七〇年代前半に、心理学者がある実験を行った。競馬の予想屋にレースの結果を予想してもらうのだが、そのときに戦績や負担重量、血統など、提供する情報の量を変えていった。面白いのは、提供した情報がわずか五種類のときより、四十種類のときの方が、予想成績が悪かったことだ
経営は技であって、科学ではない。人間の行動を数量化し、数式でとらえようとする人には警戒すべきだ
「残さず食べないと、デザートはだしませんよ」と子供を叱る親のようなものだ。そう叱っても、本気ではない。食べ残しても、デザートはでてくる
恐怖を売り歩く人たちの意見を信じるのであれば、どんなことでも、はじめるのに有利な時期などない。どの時期にも、何か問題がある。ビジネス・モデルにいつも穴があり、地面のすぐ下に埋められた地雷のような問題がいつもある。だが、起業家がかならずもっている創造性を信じるのであれば、ほとんどどんな時期も有利だといえる
何年たっても、貴重な教訓を学ばない人がいる。人生には、あらゆるものを手に入れることより重要な点があるという教訓だ
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『ビジネスで失敗する人の10の法則』日本経済新聞出版社 ドナルド・R・キーオ・著
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◆目次◆
序文
はじめに
法則1 リスクをとるのを止める
法則2 柔軟性をなくす
法則3 部下を遠ざける
法則4 自分は無謬だと考える
法則5 反則すれすれのところで戦う
法則6 考えるのに時間を使わない
法則7 専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
法則8 官僚組織を愛する
法則9 一貫性のないメッセージを送る
法則10 将来を恐れる
法則11 仕事への熱意、人生への熱意を失う
謝辞
訳者あとがき
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