2009年1月11日

『起きていることはすべて正しい』勝間和代・著

【ついに読んでしまった…】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006431

ご存じの通り、最近、ビジネス書の世界では勝間和代さんが大人気です。

土井も勝間さんの著書はほとんど目を通していますが、一冊、これだけは読むまい、と思う本がありました。

それが、本日ご紹介する、『起きていることはすべて正しい』です。

なぜかというと、それはテーマが「運」だから。

もちろん、運というものの存在を疑うわけではありません。個人的には自分のことをとても運がいい人間だと思っていますし、毎日、近所の庚申塔さんを拝んでもいます(初公開)。

でも、やはり「運」を誰にでも身につけられるようにするのは難しいだろう、と思って敬遠していたのですが、今日読んでみて、なるほど、運と言いつつ、自己開発と人間関係、人生戦略の本でした。

セレンディピティは確率の問題としても、事実を客観的にとらえて対処する方法や、他人認識と自己認識の一致、三毒追放(妬まない、怒らない、愚痴らない)、人に嫌われるリスクを取る、他人に貢献する、などは、土井の経験からいっても有効です。

結局、運は人が運んでくるものですから、その人とどう付き合うか、どうやって出会いの確率を高めるか、どうやって貢献するか、が運を高めるには必要、ということなのでしょう。

そして、その運を呼び寄せるには、ふさわしい自分であることも必要。そういう意味で本書は、勝間流「自分マーケティング」の方法論といってもいいでしょう。

ちなみに驚いたのは、本書の128ページで、弊社の「ベストセラー作家養成CDセット」が紹介されていたこと。

ベストセラーを出すための研究材料としてご購入いただいたようですが、まさかここで紹介していただいているとは。

こんな気遣いも、勝間さんの成功の要因なのでしょうね。

人生や仕事で「運」を引き寄せたいと考える方に、おすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなあと夢想しても仕方がない

◆「メンタル筋力」が強い人、5つの特長
1.行動力がある
2.性格がよく、応援したくなる
3.ディープスマート力がある
4.新しいことに興味が強い
5.すべてを客観視する習慣がある

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ

物事の結果は努力に対して、確率分布する

自分が考えている自分と、人から見られている自分をなるべく狂わないようにしておく

40の内容を熟読して何とかそれを60に持っていこう、という努力をするよりは、それは40だと割り切って、たくさんの本を読むことで、量を質に転じさせる

叱られたり、蹴飛ばされたりしたら、蹴飛ばし返して去る、という勇気が必要です。そしてその人と2度と会わないようにするわけです。意識的に、自分の周りにいる人をしっかりと選んでいきます

妬む暇があったら、その人の行動をとことん分析して、自分の方法論として手前に引き寄せてくるようにします

自分の得意なことを見極め、自分が得意でないことについてはなるべく時間を使わないようにすることが、自分に対しても相手に対しても誠実な生き方

決断することは、人に嫌われるリスクを取ることです

減らしていくと、何が重要なのかが、逆に浮かび上がってきます

◆職場で身につけられる5つのわがまま力
1.叱られたことから、自分の能力を見極める力
2.褒めることで、周りと調和する力
3.チーム内で強いところと弱いところを互いに補完し合う力
4.正しい目標を設定し、フィードバックし合う力
5.正当な評価体系を保持して、やる気を保つ力

「他人に対しての貢献」の大きさが引き寄せる運の総量になる

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『起きていることはすべて正しい』ダイヤモンド社 勝間和代・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006431
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◆目次◆

はじめに “メンタル筋力”と「運をつかむ勝間式4つの技術」
第1章 「偶然を幸運に変える」セレンディピティの技術
第2章 勝間式技術1【広げる】
あなたの潜在意識が目覚める!脳内フレーム120%活用法
第3章 勝間式技術2【絞り込む】
「99%捨て、1%の本質をつかむ」即断即決法
第4章 勝間式技術3【殖やす】
「4つのダイヤ」を引き寄せるパーソナル資産増強法
第5章 勝間式技術4【調和する】
勝間式人間関係の兵法――「5つのわがまま力」で年収が20倍になった秘密
おわりに 起きていることはすべて正しい

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