【オバマもピロリ菌もこれで成功した】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048675745
最近は、旧来型のメディアの影響力が低下し、ネットメディアも露出すれば売れた時代が終焉。
いよいよマーケターには、売るためのアイディアが必要になっています。
そんななか、広告関係者、マーケターの心をつかみ、ベストセラーになったのが、アスキー新書から出ている『明日の広告』。
※参考:『明日の広告』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150942/
本日ご紹介する一冊は、この『明日の広告』を読んで、消費者とのコミュニケーションのあり方を考え始めた方におすすめの一冊です。
著者の本田哲也さんは、かつて世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードでバイスプレジデントを務めたPRの達人。
本書は、そんなPRの達人が、消費者を「買いたい気分」にさせる「カジュアル世論」の作り方を説いた、注目の一冊です。
マーケティングに携わっている方ならおわかりのように、モノを売るには、その時代の空気感や人々の「認識」を利用することが有効です。
本書は、その「空気」や「認識」自体を作ろうとするもので、そのためのPR手法を、ブログも含め、事細かに書いています。
安易なダイエット方法では売れない、という認識を利用し、大ヒットとなった「ビリーズブートキャンプ」、ピロリ菌の存在を知らしめて売れた「LG21乳酸菌入りヨーグルト」、世に生姜ブームを巻き起こした「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」…。
著者が実際に手掛けた事例も含め、実施したマーケティング手法を細かく紹介しているので、じつに参考になります。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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消費者を「買いたい気分」にさせる「空気」。商品を売るためにつくり出す「空気」。そして、そんな「空気」をつくり出せるのが、「戦略PR」という手法なのだ
「ビリー」がヒットした現象の背景には、二つの事情がある。一つは、「空気」に遅れまいとする心理だ。人は、世間で広く価値を認められているものや、権威のあるものに対して弱いところがある。また、大流行に直面して、「これを知っておかなければ遅れている人間だと思われる」と焦ることも珍しくない。もう一つは、「空気」をリードしたいと思う心理だ
世論という考え方や、世論ができあがるプロセスというのが、実は空気づくりそのものなのだ
特にピックアップしたいキーワードは、「公共」、「共有」、「意見」、の3つだ
あなたがテレビ番組のディレクターや構成作家であると想像してみると、よくわかるはずだ。多忙であるからこそ、すぐに番組や記事づくりのために役立てられる資料は、のどから手が出るほど欲しい
僕たちの戦略は、まずは大手新聞社の報道をなんとしても確保すること。経験上、新聞報道から火がつき報道の連鎖」が起こることが多いからだ
永谷園がウェブサイトの「顔」に選んだのは、13人のミスキャンパスを含む、16大学の女子大生だった。サイトのコンセプトは、16人の「ミス冷え知らず」が華麗にファッションショーを行うというもの。ただ単にビジュアルの話題性だけでは終わらせず、「冷え」の現状や対策方法、料理研究家の村田氏という専門家による生姜の魅力解説など、アカデミックな内容も盛り込んだ(中略)しかし、ウェブサイトを立ち上げただけで話題づくりができるほど、甘い時代じゃない。とにかく、多くの人にサイトを訪れてもらわなければ話にならないのだ。そこで永谷園が利用したのが、大学内の「タダコピ」というしくみだった
さまざまな取り組みの中で、特に話題を呼んだのが「永谷園生姜部」
◆カジュアル世論の形成に必要な3つの要素
1.おおやけ(公共性)
2.ばったり(偶然性)
3.おすみつき(信頼性)
マスコミを巻き込むには、あくまで一貫して「価値ある情報を提供する」というスタンスが大事
お勧めしたいのは、ズバリ店頭に、「リマインド機能」を持たせるということだ。何をリマインドさせるのか。商品? いやいや商品はそこにもうあるからいい。リマインドさせたいのはカジュアル世論そのもの一冊です。
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『戦略PR 空気をつくる。世論で売る。』アスキー 本田哲也・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048675745
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◆目次◆
はじめに
第1章 「空気」でモノが売れる時代がやって来た
第2章 カジュアル世論が消費者を動かす
第3章 PRがカジュアル世論を生み出す
第4章 カジュアル世論のつくりかた
第5章 時代の変化がPRを主役にする
第6章 つくった「空気」を活かすには
終章 明日のPR
対談 戦略PRの明日はどっちだ!~
おわりに
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